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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
由佳里は輝の思惑を知ってか知らずか、淡く微笑した。
「父の知り合い、同級生なんです」
「ええっ、由佳里さん、今、お幾つなんです?」
「二十二です。高校出て、専門学校とか行かずに、すぐに今のお店に見習いで入ったから、今年四年目ですね」
「愕いた。私、落ち着いてらっしゃるから、てっきり二十代後半かと」
「ふふっ、不思議なことに、童顔なのに年より上に見られることが多いんですよ、私」
由佳里は悪戯っ子のように舌を出して見せる。二十二歳という年齢を知ったせいかもしれないが、確かにその笑顔は歳相応の若々しさに溢れている。
「社会人になってからの経験のせいじゃないですか、貫禄があるのって」
「父には物凄く反対されましたけどね。親は二人とも私が高校卒業して、大学行くものだとばかり思い込んでたから」
「父の知り合い、同級生なんです」
「ええっ、由佳里さん、今、お幾つなんです?」
「二十二です。高校出て、専門学校とか行かずに、すぐに今のお店に見習いで入ったから、今年四年目ですね」
「愕いた。私、落ち着いてらっしゃるから、てっきり二十代後半かと」
「ふふっ、不思議なことに、童顔なのに年より上に見られることが多いんですよ、私」
由佳里は悪戯っ子のように舌を出して見せる。二十二歳という年齢を知ったせいかもしれないが、確かにその笑顔は歳相応の若々しさに溢れている。
「社会人になってからの経験のせいじゃないですか、貫禄があるのって」
「父には物凄く反対されましたけどね。親は二人とも私が高校卒業して、大学行くものだとばかり思い込んでたから」