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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
自分でも不思議だった。何故、今日が初対面の男性に対して、こうまで関心を抱いてしまうのだろう。オーナーが由佳里と―もっと別の女性とどんな関係であろうと、所詮、輝とは関係のないことだ。所詮、オーナーと自分はゆきずりの関係にすぎず、今日という日が終われば、また逢うこともない。
それなのに、どうして、私はあの男性のことがこんなにも気になって仕方ないの?
自分自身に問いかけてみても、明確な応えは見つけられない。
「できましたよ」
由佳里の弾んだ声音に、輝は現実に引き戻される。由佳里にドレスを着せつけて貰っている間中、輝はなされるがままになっていた。その傍ら、物想いに耽っていたのである。
ハッとして眼前の大きな鏡を見つめると、そこには普段の自分からはおよそ想像もできない見知らぬ女がいた。それは、輝自身でさえ知らない誰かだ。
それなのに、どうして、私はあの男性のことがこんなにも気になって仕方ないの?
自分自身に問いかけてみても、明確な応えは見つけられない。
「できましたよ」
由佳里の弾んだ声音に、輝は現実に引き戻される。由佳里にドレスを着せつけて貰っている間中、輝はなされるがままになっていた。その傍ら、物想いに耽っていたのである。
ハッとして眼前の大きな鏡を見つめると、そこには普段の自分からはおよそ想像もできない見知らぬ女がいた。それは、輝自身でさえ知らない誰かだ。