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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
「自分はこういう顔立ちをしているんだ、けして冴えないアラサーなんかじゃないって、自分自身に思い込ませるというか、信じるというか。そういう努力を少しされた方が良いのかもしれませんね」
「そんなものなのかしら」
「そんなもんですって。人間って気持ちの持ち方でどんなにでも変われること、知ってました? どんな美人でもいつも〝お前は醜い〟って囁き続けられれば、いつしか言葉どおりになるし、逆にそれほど綺麗じゃなくても〝綺麗だよ〟って言われたら、どんどん綺麗になって、それが本当にもなります。特に女性はそういうものなんですよ。芸能界のデビューしたばかりの新人タレントなんて、まさにその良い例です。垢抜けない、どこにでもいるような女の子がどんどん綺麗になっていくのは、何もファッションやメークのせいだけじゃなくて、〝私は綺麗だ〟って周囲から思われてる、見られてるっていう意識を持つようになるから。
「そんなものなのかしら」
「そんなもんですって。人間って気持ちの持ち方でどんなにでも変われること、知ってました? どんな美人でもいつも〝お前は醜い〟って囁き続けられれば、いつしか言葉どおりになるし、逆にそれほど綺麗じゃなくても〝綺麗だよ〟って言われたら、どんどん綺麗になって、それが本当にもなります。特に女性はそういうものなんですよ。芸能界のデビューしたばかりの新人タレントなんて、まさにその良い例です。垢抜けない、どこにでもいるような女の子がどんどん綺麗になっていくのは、何もファッションやメークのせいだけじゃなくて、〝私は綺麗だ〟って周囲から思われてる、見られてるっていう意識を持つようになるから。