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雪の華~ Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
常にそういう意識を持ち続けていると、不思議と見違えるように綺麗になっていきます」
由佳里の勤務する美容室は現実に芸能プロダクションとも提携し、由佳里は今、売り出し中の十代の女の子数人の人気ユニットを担当したこともあるという。そんな彼女の言葉だけに、説得力はある。
「ありがとう、由佳里さん」
輝は鏡の中の自分をもう一度、見つめた。どう見ても、自分には見えない極上の美女は他ならない〝自分〟なのだ。いつもはこれもコンプレックスの一つである癖の強い猫っ毛は緩く纏めてアップにしている。赤茶色い色が気になっているのに、こんな場合はヘアカラーしているような明るい色がかえって重たすぎず良い感じだ。頭上には繊細なティアラが控えめに輝いていた。
由佳里の勤務する美容室は現実に芸能プロダクションとも提携し、由佳里は今、売り出し中の十代の女の子数人の人気ユニットを担当したこともあるという。そんな彼女の言葉だけに、説得力はある。
「ありがとう、由佳里さん」
輝は鏡の中の自分をもう一度、見つめた。どう見ても、自分には見えない極上の美女は他ならない〝自分〟なのだ。いつもはこれもコンプレックスの一つである癖の強い猫っ毛は緩く纏めてアップにしている。赤茶色い色が気になっているのに、こんな場合はヘアカラーしているような明るい色がかえって重たすぎず良い感じだ。頭上には繊細なティアラが控えめに輝いていた。