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禁断のりんご
第1章 初めてのこと
入学して初夏を迎えた頃
一人暮らしにも大学にも慣れた頃、
彼氏が出来た。
同じ大学の雄太(ゆうた)
男らしくて、優しくて、
いつも私を大切にしてくれる自慢の彼氏。
それまで受験勉強や部活ばっかりだった私にとって
ほとんどのことが初めてだった。
ちゃんとしたキスも、もちろんセックスも。

出会いは大学の授業。
必修である英語の授業で、隣の人とペアを組まされた。
それが経済学部の雄太だった。
「文学部の玲奈(れいな)です。よろしく。」
それから仲良くなっていった。
家も電車で1駅だったから、よく会うようになった。

その日も大学の近くの安い居酒屋で
雄太と軽く飲んでいた。
大学1年目の七夕の夜だった。
飲み始めて2時間が経ち、そろそろ会計の頃だった。
「えっと、うち来る?」
私がなかなか言えなかったことを、雄太が言った。
「……うん。」
私は小さな声でそう言いながら、頷いた。
大学生にもなって緊張してる自分に恥ずかしくなる。

家なら時間もお金も気にしなくて済むし
2人っきりで話せる。
だけど私は、男の人にあんまり慣れていなかったから
雄太はずっと気を遣ってくれていたんだと思う。


大学の最寄り駅から各停で1つ隣が雄太の最寄り駅。
さらに1つ隣の駅が私の最寄り駅だ。
この沿線は1人暮らしのうちの大学の生徒が多い。


雄太の家で缶チューハイを飲みながら、
くだらない話を沢山した。
3%のチューハイだったから全然酔えなかったけど
雄太といると楽しかった。
急に静かになって見つめられた。
いつもと違う空気が流れて、焦る私。
「俺は、お前が好きだ。」
まっすぐ目を見て告白されたのなんて初めてだった。

高校の頃、付き合ったことがあったけど
まともにデートもせず、自然消滅だった。
元カレは私じゃなくても良かったんだと思う。
とにかくヤりたい空気がすごくて、
私を大事にしたいなんて気持ちは見えなかった。
ろくにキスもしないまま胸を揉まれた。
だけど私が頑に拒んで、結局は別れた。
それから少しだけ、
男性と付き合うことや性的な関係に苦手意識が生まれた。
付き合っても、結局は性的対象にしか見られないと諦めていた。

告白も何度かされたことはあったけど
こんなにまっすぐ見つめられたのは初めてだった。
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