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光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
「………じゃあ、…行きま、す。」
私のその言葉を聞くや否や、美怜と知花が挨拶もそこそこに休憩室を出ていった。
一ノ瀬さんも滝本さんに何か話しかけて休憩室を後にした。
いきなり二人きりにされて静まり返る休憩室。
「突然ごめんな?でも、ありがとう。」
「いえ…」
「とりあえず、会社を出ようか?」
滝本さんの後を追ってエレベーターに乗り、エントランスを抜けて外に出るまで長い沈黙が続いた。
「佐々木、何か食べたいものあるか?」
「……私が高級フレンチがいいですって言ったらどうするんですか。」
「ははは、佐々木らしいな。フレンチか。それでもいいけど、いくら月曜とはいっても、今からじゃ時間的にきびし…」
「冗談ですよ!」
本気で行くつもりなのか、この人は。
いくら私でも先輩にそこまで図々しく出来ませんよ。
「そんな気取ったところでする話でもないですし、居酒屋で十分です。」
「ははっ、そういうところも佐々木らしいな。じゃあ、場所は俺が決めていい?」
そう言って連れてきてもらったのはお洒落なスペインバルだった。
「近くにこんなお洒落なお店があったんですね。」
これは確実に彼女を連れて来ているでしょ…
私と一緒に入っていいのかな。
予想通りなのか、滝本さんは店員さんたちと顔見知りのようで、何人かに話しかけられている。
私は、後に続いていいものか分からず、入口に立ち尽くしていた。
私のその言葉を聞くや否や、美怜と知花が挨拶もそこそこに休憩室を出ていった。
一ノ瀬さんも滝本さんに何か話しかけて休憩室を後にした。
いきなり二人きりにされて静まり返る休憩室。
「突然ごめんな?でも、ありがとう。」
「いえ…」
「とりあえず、会社を出ようか?」
滝本さんの後を追ってエレベーターに乗り、エントランスを抜けて外に出るまで長い沈黙が続いた。
「佐々木、何か食べたいものあるか?」
「……私が高級フレンチがいいですって言ったらどうするんですか。」
「ははは、佐々木らしいな。フレンチか。それでもいいけど、いくら月曜とはいっても、今からじゃ時間的にきびし…」
「冗談ですよ!」
本気で行くつもりなのか、この人は。
いくら私でも先輩にそこまで図々しく出来ませんよ。
「そんな気取ったところでする話でもないですし、居酒屋で十分です。」
「ははっ、そういうところも佐々木らしいな。じゃあ、場所は俺が決めていい?」
そう言って連れてきてもらったのはお洒落なスペインバルだった。
「近くにこんなお洒落なお店があったんですね。」
これは確実に彼女を連れて来ているでしょ…
私と一緒に入っていいのかな。
予想通りなのか、滝本さんは店員さんたちと顔見知りのようで、何人かに話しかけられている。
私は、後に続いていいものか分からず、入口に立ち尽くしていた。