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光 “I can see your halo.”
第1章 別れと始まり
すっかり遅くなってしまった。
21時なんてとっくに過ぎている。
早足で休憩室に向かうと人の話声が聞こえてきた。
美怜と知花かな?
「美怜、知花、ごめっ…ん…」
謝りながら休憩室に入りかけて、私は固まった。
休憩室には美怜と知花の他に、一ノ瀬さんと…滝本さんまでいた。
一瞬取り乱しそうになったが、なんとか冷静を保つ。
「滝本さんも一ノ瀬さんもお疲れ様です。」
極めて棒読みに近い話し方でだったが、挨拶をしながら美怜たちのところへ歩いて行こうと、横を通り過ぎようとした。
「佐々木、今朝はホントにごめん。悪かった。」
通り過ぎようとした時、滝本さんに呼び止められた。
「ちゃんと謝りたいし、同じ部署で働くお前とは気まずくなりたくないし…」
………。
気まずくしたのは誰ですか。
当分、今朝の話はしたくないんです。
元カレを思い出すのも疲れるんです。
「……この後、時間とれない?」
「いや、もう遅いですし、私、お腹空いたので。」
「うん、だったら、何か食べながら。」
断れない…。
美怜じゃないけれど、先輩じゃなかったら絶対断っているよ!
でもね、滝本さんの言うとおり、私たちは同じ部署で同じグループ。
私だって今日一日仕事がやりづらかった。
仕方がない。ここは…
「……奢りですか?」
「へ?あっ、もちろん!」
そのまま受け入れるのはなんとなく癪で聞いてみたけれど、当たり前のように奢ってもらえるらしい。
21時なんてとっくに過ぎている。
早足で休憩室に向かうと人の話声が聞こえてきた。
美怜と知花かな?
「美怜、知花、ごめっ…ん…」
謝りながら休憩室に入りかけて、私は固まった。
休憩室には美怜と知花の他に、一ノ瀬さんと…滝本さんまでいた。
一瞬取り乱しそうになったが、なんとか冷静を保つ。
「滝本さんも一ノ瀬さんもお疲れ様です。」
極めて棒読みに近い話し方でだったが、挨拶をしながら美怜たちのところへ歩いて行こうと、横を通り過ぎようとした。
「佐々木、今朝はホントにごめん。悪かった。」
通り過ぎようとした時、滝本さんに呼び止められた。
「ちゃんと謝りたいし、同じ部署で働くお前とは気まずくなりたくないし…」
………。
気まずくしたのは誰ですか。
当分、今朝の話はしたくないんです。
元カレを思い出すのも疲れるんです。
「……この後、時間とれない?」
「いや、もう遅いですし、私、お腹空いたので。」
「うん、だったら、何か食べながら。」
断れない…。
美怜じゃないけれど、先輩じゃなかったら絶対断っているよ!
でもね、滝本さんの言うとおり、私たちは同じ部署で同じグループ。
私だって今日一日仕事がやりづらかった。
仕方がない。ここは…
「……奢りですか?」
「へ?あっ、もちろん!」
そのまま受け入れるのはなんとなく癪で聞いてみたけれど、当たり前のように奢ってもらえるらしい。