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光 “I can see your halo.”
第2章 元カレと体調不良
9月に入り、年度末に向けて畳み掛けるような残業の日々。
休日出勤も当たり前のようになり、土曜日の今日も私は会社のデスクに座っている。
海外事業課といっても、2年目の私はほぼ雑用係。
かっこよく外国語で電話対応したり、メールでやり取りしたりなんて事はめったにない。
ただ、来年度から輸入の取り扱いを始める商品が多くて、今はその手続きでてんてこ舞いだ。

「佐々木、それ一段落したら、メシ行っとけ。」

同じグループのリーダーの滝本さんから、お昼休憩の許可が下りて、急いで支度をした。
だって、行っておける時に行っておかないと、その日は休憩なしになる…なんて事はザラ。

貴重な休み時間、近場でパパッと済ませるために、会社の向かいのカフェに来た。
普段は社食だけど、休日出勤の時は毎回ここ。
いつものセットを注文して、お気に入りの窓際のカウンター席に座る。

「はぁーっ。休憩取れて良かったー。」

独り言を呟きながら、昼食に手をつける。
忙しい部署だけど、海外の常識や習慣、貿易の知識を身に付けることが出来るし、遣り甲斐がある。
だから、今の仕事が好きだ。

パクパクと口に詰め込んでいたら、携帯がなった。

「げっ。戻って来いとか?休憩終了!?」

そう愚痴りながら携帯の画面を確認した。
げっ…
携帯の画面に表示された名前は、会社関係ではなかった。

元カレだ…―――
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