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光 “I can see your halo.”
第2章 元カレと体調不良
「今さら何なのよ。」
電話の通話表示をスライドせずに、画面に向かって呟いた。
机の上に置いたままの携帯がピタッと振動を止める。
イラッとしかけた気持ちをコーヒーで流し込む。
しかし、静かになったのは一瞬で、すぐにまた振動を始めて、電話の着信を知らせてきた。
無視を決め込んだが、今回は長い。
「………はい。」
出てしまった。
未練があるわけじゃなくて、一言言ってやりたくて。
ものすごい低いテンションで出たけれど、携帯から聞こえてくる軽いノリの元カレに余計にイライラした。
『あ、なんだ。出るじゃん。俺~、元気ー?』
「何電話してきてるのよ。」
『何だよ、冷てぇな!お前今何してんの?』
仕事だよ!
電話口のヤツのテンションに呆れて言葉が出ない。
『今から会えないかと思って。』
「は…?」
『いや、俺思ったんだよね。やっぱり、まだお前とは切りたくないっていうか…やり直さねぇ?』
「あんた…結婚は?」
『あぁ、それはするんだけど。それとは別で。』
「……言ってる意味が分かんないんだけど。」
『いやぁ~、あいつさぁ、妊娠してんじゃん?安定期まではーとか言って、やらしてくれねぇんだもん。』
「…だから、何よ。」
沸々と怒りが込み上げてきた。
こいつが何を言おうとしているのか簡単に分かる。
『だから、何』ってどうして聞いてしまったのか。
『だからさ、お前とはお互いいろいろ知ってるし、割り切って付き合えるだろ?』
電話の通話表示をスライドせずに、画面に向かって呟いた。
机の上に置いたままの携帯がピタッと振動を止める。
イラッとしかけた気持ちをコーヒーで流し込む。
しかし、静かになったのは一瞬で、すぐにまた振動を始めて、電話の着信を知らせてきた。
無視を決め込んだが、今回は長い。
「………はい。」
出てしまった。
未練があるわけじゃなくて、一言言ってやりたくて。
ものすごい低いテンションで出たけれど、携帯から聞こえてくる軽いノリの元カレに余計にイライラした。
『あ、なんだ。出るじゃん。俺~、元気ー?』
「何電話してきてるのよ。」
『何だよ、冷てぇな!お前今何してんの?』
仕事だよ!
電話口のヤツのテンションに呆れて言葉が出ない。
『今から会えないかと思って。』
「は…?」
『いや、俺思ったんだよね。やっぱり、まだお前とは切りたくないっていうか…やり直さねぇ?』
「あんた…結婚は?」
『あぁ、それはするんだけど。それとは別で。』
「……言ってる意味が分かんないんだけど。」
『いやぁ~、あいつさぁ、妊娠してんじゃん?安定期まではーとか言って、やらしてくれねぇんだもん。』
「…だから、何よ。」
沸々と怒りが込み上げてきた。
こいつが何を言おうとしているのか簡単に分かる。
『だから、何』ってどうして聞いてしまったのか。
『だからさ、お前とはお互いいろいろ知ってるし、割り切って付き合えるだろ?』