この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光 “I can see your halo.”
第2章 元カレと体調不良
正に魂の抜けたような感じで、会社を出てから部屋のベッドに倒れ込むまでの記憶が曖昧だ。
こういう時は美怜や知花に愚痴らせてもらうのがいつものパターンだったけれど、今日はそれさえも忘れて、落ち込んでいた。
ベッドに俯せで寝て、ずーっと何にもする気が起きず、何時間が経過したのか分からない。
寝てたのか、脱け殻になっていたのか、その間の記憶もない。
身体と一緒にベッドの上に投げ出していたバッグの中の携帯が振動した音で我に返った。
ベッドに突っ伏したまま、片手をバッグに突っ込んで、携帯を探す。
チラッと見えた画面は、電話の着信を知らせていて、発信元をしっかり確認もせずに、電話に出た。
「……はい。」
『佐々木?俺、滝本だけど。』
「えっ、あ…はい。おっ、お疲れ様、です。」
たっ、滝本さん!?
ヤバい、完全に気を抜いていた。
「あの…今日は本当に、申し訳ありませんでした。滝本さんにも、チームの皆さんにも…。」
謝っているうちにまたさっきまでの感情が甦って来てしまった。
情けなくて、悔しくて、惨めで、呆れる。
呆れて、笑えてくる。
涙なんか出てこない。
でも、なぜか声が震えてしまいそうになるから厄介。
「繁忙期にも…かかわらず、ご迷惑を…おっ、かけしま、した…。もっ、申し訳、ありませ…」
『何かあったのか…?』
話している途中でズバッと聞かれてしまって焦る。
ドキッとすると同時に胃がツキンと痛みが走った。
そういえば、さっきから胃がムカムカしている。
「あ、いえ……。ただの、私の…集中力や責任感が欠如、していただけ、です。」
こういう時は美怜や知花に愚痴らせてもらうのがいつものパターンだったけれど、今日はそれさえも忘れて、落ち込んでいた。
ベッドに俯せで寝て、ずーっと何にもする気が起きず、何時間が経過したのか分からない。
寝てたのか、脱け殻になっていたのか、その間の記憶もない。
身体と一緒にベッドの上に投げ出していたバッグの中の携帯が振動した音で我に返った。
ベッドに突っ伏したまま、片手をバッグに突っ込んで、携帯を探す。
チラッと見えた画面は、電話の着信を知らせていて、発信元をしっかり確認もせずに、電話に出た。
「……はい。」
『佐々木?俺、滝本だけど。』
「えっ、あ…はい。おっ、お疲れ様、です。」
たっ、滝本さん!?
ヤバい、完全に気を抜いていた。
「あの…今日は本当に、申し訳ありませんでした。滝本さんにも、チームの皆さんにも…。」
謝っているうちにまたさっきまでの感情が甦って来てしまった。
情けなくて、悔しくて、惨めで、呆れる。
呆れて、笑えてくる。
涙なんか出てこない。
でも、なぜか声が震えてしまいそうになるから厄介。
「繁忙期にも…かかわらず、ご迷惑を…おっ、かけしま、した…。もっ、申し訳、ありませ…」
『何かあったのか…?』
話している途中でズバッと聞かれてしまって焦る。
ドキッとすると同時に胃がツキンと痛みが走った。
そういえば、さっきから胃がムカムカしている。
「あ、いえ……。ただの、私の…集中力や責任感が欠如、していただけ、です。」