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光 “I can see your halo.”
第2章 元カレと体調不良
「今日、どうした?お前らしくないぞ?」
「えっ?あ…いえ。ホントに申し訳ありませんでした。気付いて下さってありがとうございました。あの…今から急いで修正します。」
悔しい。
あんな男のせいで仕事に集中出来ないなんて。
しかも、チームに迷惑をかけている。
両手をグッと握って、感情を抑える。
「もう一度やらせてください。お願いしまっ…」
「いや、今日はもういい。」
えっ…?
頭を下げて挽回のチャンスをお願いしようとしたら、話の途中で断られた。
「……今日はもう帰れ。」
頭を上げて確認した滝本さんの顔は、有無を言わせない目をしていた。
スッと身体が冷えた。
「俺から課長に話をしておくから、今日は帰れ。月曜日までに体調治しておけ。分かったな?」
あぁ…
"使えないヤツは帰れ"って言われたんだ、私。
みんな休日出勤をして業務をこなしているのに、足を引っ張ってばかりだから、当たり前か…
「…申し訳ありませんでした。」
再度頭を下げて、自分のデスクに戻り、ササッとデスク回りを片付けて、同じチームの先輩たちにも頭を下げて、フロアを後にした。
悔しい。呆れる。腹が立つ。
"あんなヤツ"とるに足らないと思っていたのに、仕事に影響するほどの存在だったのか…
いや、そうではない。
そんな事ではこんな気分にはならないはず。
"あんなヤツ"にまで好都合な女と思われて、あんなに軽々しく、ぬけぬけとセフレになれなんて言われた自分が、惨めで、バカバカしくて、大嫌いで、消えてしまいたいんだ。
そして、そんな事で仕事が出来なくなる自分にも嫌気がさす。
「えっ?あ…いえ。ホントに申し訳ありませんでした。気付いて下さってありがとうございました。あの…今から急いで修正します。」
悔しい。
あんな男のせいで仕事に集中出来ないなんて。
しかも、チームに迷惑をかけている。
両手をグッと握って、感情を抑える。
「もう一度やらせてください。お願いしまっ…」
「いや、今日はもういい。」
えっ…?
頭を下げて挽回のチャンスをお願いしようとしたら、話の途中で断られた。
「……今日はもう帰れ。」
頭を上げて確認した滝本さんの顔は、有無を言わせない目をしていた。
スッと身体が冷えた。
「俺から課長に話をしておくから、今日は帰れ。月曜日までに体調治しておけ。分かったな?」
あぁ…
"使えないヤツは帰れ"って言われたんだ、私。
みんな休日出勤をして業務をこなしているのに、足を引っ張ってばかりだから、当たり前か…
「…申し訳ありませんでした。」
再度頭を下げて、自分のデスクに戻り、ササッとデスク回りを片付けて、同じチームの先輩たちにも頭を下げて、フロアを後にした。
悔しい。呆れる。腹が立つ。
"あんなヤツ"とるに足らないと思っていたのに、仕事に影響するほどの存在だったのか…
いや、そうではない。
そんな事ではこんな気分にはならないはず。
"あんなヤツ"にまで好都合な女と思われて、あんなに軽々しく、ぬけぬけとセフレになれなんて言われた自分が、惨めで、バカバカしくて、大嫌いで、消えてしまいたいんだ。
そして、そんな事で仕事が出来なくなる自分にも嫌気がさす。