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光 “I can see your halo.”
第2章 元カレと体調不良
泣き疲れて、涙も引いてきて、落ち着きを取り戻してきた私は、今の状況がだんだんと恥ずかしくなってきていた。
無意識に滝本さんのスーツを握り締めていたらしく、気が付けば、自分の身体はしっかり両手で抱き締められていた。
「…もうやだ。ホントに消えてなくなりたい…」
「だから、そういう事言うなって。」
「いや、あの…すみませんでした。もう、落ち着きました。こんな…玄関で…すみません…」
「あぁ、玄関は…いいけど。それより、ホントに落ち着いたのか?」
滝本さんの腕の力が緩み、顔を覗かれた。
口調は優しかったけれど、目は真剣だった。
思わず目を反らして、滝本さんの腕をすり抜けて、キッチンへ歩いて行く。
「あの…上がってください。コーヒーくらいしか出せませんが…」
カップを用意しながらそう言うと、滝本さんが思い出したように口を開いた。
「そう言えば、お前、帰って来てからずっと寝てたんだよな?メシ食ってないだろ?買ってきたから食おうぜ。」
ハッとして見れば、玄関を入ってすぐの床、俗に言うたたきの所に、コンビニの袋が置かれていた。
「はい。幕の内と焼きサバ弁当、どっちがいい?」
差し出された袋を受け取ると、中にはお弁当が二つと、レトルトのお粥が二食分が入っていた。
「あ、お粥…」
「あぁ、それ?ホントに具合悪かったら食わせようと思って、買ってきた。」
ニヤッと笑って、そう言われた。
無意識に滝本さんのスーツを握り締めていたらしく、気が付けば、自分の身体はしっかり両手で抱き締められていた。
「…もうやだ。ホントに消えてなくなりたい…」
「だから、そういう事言うなって。」
「いや、あの…すみませんでした。もう、落ち着きました。こんな…玄関で…すみません…」
「あぁ、玄関は…いいけど。それより、ホントに落ち着いたのか?」
滝本さんの腕の力が緩み、顔を覗かれた。
口調は優しかったけれど、目は真剣だった。
思わず目を反らして、滝本さんの腕をすり抜けて、キッチンへ歩いて行く。
「あの…上がってください。コーヒーくらいしか出せませんが…」
カップを用意しながらそう言うと、滝本さんが思い出したように口を開いた。
「そう言えば、お前、帰って来てからずっと寝てたんだよな?メシ食ってないだろ?買ってきたから食おうぜ。」
ハッとして見れば、玄関を入ってすぐの床、俗に言うたたきの所に、コンビニの袋が置かれていた。
「はい。幕の内と焼きサバ弁当、どっちがいい?」
差し出された袋を受け取ると、中にはお弁当が二つと、レトルトのお粥が二食分が入っていた。
「あ、お粥…」
「あぁ、それ?ホントに具合悪かったら食わせようと思って、買ってきた。」
ニヤッと笑って、そう言われた。