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光 “I can see your halo.”
第2章 元カレと体調不良
「あっはっはっ。まぁ、いいから食え。」

「い、頂きます。」

お箸でうどんを掴んで、ふぅふぅと冷ましてから、口に入れた。
ふわふわの卵がうどんによく絡んで、梅干が味を引き締めていて、あっさりなのに、身体に沁みる。

「…美味しい……」

じわりじわりと身体の中が温まってきて、少し気分も上がる。
二口目、三口目とお箸を動かした。

「滝本さんは自炊するんですか?」

「いや、ほとんどしねぇよ。佐々木と同じ。料理するくらいなら寝る。」

「え、でも…さっき、作り慣れてる気が…したんですけど…」

「あぁ、あれはな、イギリスにいた頃にな。イギリスの料理ってホントに不味くてさ、やむを得ず自炊してたから。」

なるほど…
やむを得ず自炊…
イギリスってそんなに料理、不味いの!?
思わずふふっと笑ってしまった。

「フッ、少しは元気になったか?」

「えっ、はっはい!」

「顔色が良くなってきたな。」

洗い物を終えた滝本さんがいきなり顔を覗いてきたので焦る。
冷静を装って、胃薬をビンから取り出して、水で飲み込んだ。

「そんなに…酷かった、ですか?」

「あぁ。顔が死んでた。」

「なっ…、それは泣いたからですよ…ちょっと、最近、ホントに涙腺がおかしくて…」

恥ずかしくなって、俯きながら話していると、頭を撫でられた。

「今までが我慢し過ぎてたんだよ。やっと人並みになったんじゃね?」

「でも、人前で泣くのも疲れます…まぁ、美怜と知花、滝本さん以外の人の前では泣いた事はないですけど。」
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