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遅咲きのタンポポ
第2章 まさかの出会い
有無を言わせず、一台のタクシーを止めると運転手さんに何かを告げた。
私だけを後部座席に乗せ、その人は立ったまま財布から何かを出した。
こんなところから家までタクシーで帰ったことなんかないから、正直幾らくらいかかるかもわからないのに。
タクシーは走り出さず、ハザードを点けたまま停まっている。
その人はどうやら何かを書いていた。
書いたものを私に渡すと、
「ごめんね、一人じゃないから今はお詫びできないんだ。これで帰って、明日連絡下さい。」
その人に渡されたのは、名刺とタクシーチケット。
私が口を開く前に無情に扉が閉まる。
「どちらまで?」
運転手さんに振り返られ、仕方なく自宅の住所を告げた。
私だけを後部座席に乗せ、その人は立ったまま財布から何かを出した。
こんなところから家までタクシーで帰ったことなんかないから、正直幾らくらいかかるかもわからないのに。
タクシーは走り出さず、ハザードを点けたまま停まっている。
その人はどうやら何かを書いていた。
書いたものを私に渡すと、
「ごめんね、一人じゃないから今はお詫びできないんだ。これで帰って、明日連絡下さい。」
その人に渡されたのは、名刺とタクシーチケット。
私が口を開く前に無情に扉が閉まる。
「どちらまで?」
運転手さんに振り返られ、仕方なく自宅の住所を告げた。