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遅咲きのタンポポ
第5章 友達
見られたら困るモノだけパパッと片付けて、
エントランスに戻り、再び武井さんと部屋まで行く。

玄関に入るなり、キョロキョロとあたりを見回して、

「女のコの部屋、って感じだね。」

と笑った。

「そんなにおかしくはないでしょ?」

「おかしいんじゃないよ。可愛いし、きれいにしてるし。インテリアも何もかもオトコの一人暮らしとは違うな〜って思って。」

「あんまり細部まで見られると恥ずかしいかも。」

「どこが?あ、もしかして、先に隠したのは見られたら困るモノって事?」

「そ、そうよ?」

「気になるなぁ、何を隠したの?」

ニヤニヤと顔を覗き込まれると恥ずかしくて、
顔にカッと血がのぼる。

「洗濯物とか…」

「なんだ。もっと際どいモノ想像したのに」

際どいモノってなんだ、と思ったけど、
顔の熱が引かない…


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