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遅咲きのタンポポ
第9章 はじめて
このまま、二人でホテルへ…
なんて、武井さんが朝からなる訳もなく。
武井さんには会社から迎えが来ていた…
年末休暇に入ってるはずの会社から迎えが来てるとは、誤算だった…
会社の車なんて、部外者は乗れないだろうし、私ここまで来て1人で帰らなきゃなの?とちょっと泣きそうになったけど、武井さんはじゃあここで、とは言わなかった。
きちっとしたスーツを着込んだ、40代後半くらいの男性が、レクサスの扉をあけて待っていた。
「お疲れ様でした。祥悟さん、こちらは?」
「僕の彼女。空港まで迎えにきてくれたの。梶井さん、荷物だけお願いできる?僕このまま彼女と帰るから。」
「社長には何と?」
「子供じゃないんだから、一人で帰ったって言ってくれればいいよ。迎えも要らないって言ったのに…だいたい梶井さんだって休みでしょ?断ればいいのに。」
「社長の指示を断るなど、私にはとても。私の仕事はあなたを連れて帰ることですからね。そちらの女性も寒そうですし、乗っては頂けませんか?
ご自宅までお連れすれば宜しいじゃないですか。
社長も奥様も、祥悟さんの帰りをお待ちですよ。」
武井さんは、一瞬空を仰いで肩をすくめる。
「沙織ちゃん…このまま、ウチ来る?」
そう言えば…最初スマホでホームページを見た時に、社長の名前が武井さんだったことを思い出した。
その後聞く機会がなくて、確認出来てなかったけど…
なんて、武井さんが朝からなる訳もなく。
武井さんには会社から迎えが来ていた…
年末休暇に入ってるはずの会社から迎えが来てるとは、誤算だった…
会社の車なんて、部外者は乗れないだろうし、私ここまで来て1人で帰らなきゃなの?とちょっと泣きそうになったけど、武井さんはじゃあここで、とは言わなかった。
きちっとしたスーツを着込んだ、40代後半くらいの男性が、レクサスの扉をあけて待っていた。
「お疲れ様でした。祥悟さん、こちらは?」
「僕の彼女。空港まで迎えにきてくれたの。梶井さん、荷物だけお願いできる?僕このまま彼女と帰るから。」
「社長には何と?」
「子供じゃないんだから、一人で帰ったって言ってくれればいいよ。迎えも要らないって言ったのに…だいたい梶井さんだって休みでしょ?断ればいいのに。」
「社長の指示を断るなど、私にはとても。私の仕事はあなたを連れて帰ることですからね。そちらの女性も寒そうですし、乗っては頂けませんか?
ご自宅までお連れすれば宜しいじゃないですか。
社長も奥様も、祥悟さんの帰りをお待ちですよ。」
武井さんは、一瞬空を仰いで肩をすくめる。
「沙織ちゃん…このまま、ウチ来る?」
そう言えば…最初スマホでホームページを見た時に、社長の名前が武井さんだったことを思い出した。
その後聞く機会がなくて、確認出来てなかったけど…