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遅咲きのタンポポ
第10章 格差と温度差
お言葉に甘えて、お手洗いに行った。
でも、その後は一緒に並ぶ。
「他、見てこなくていいの?」
「武井さんと、一緒に並びたいんです。」
そう言って顔を見あげると、高い天井を仰いで、
「なんでいちいち言うことが可愛いの?やっぱり俺の目に間違いはなかった。君みたいな素敵なコ、そうそう居ないよ。」
とはにかんで笑う。
初めて会った時は歯の浮くような台詞だと思ったけど、コレは気障なんじゃなく、育ちの良さから来る天然なのだとわかった。
きっと、こういう台詞を恥ずかしいと思う概念がないんだろうなぁ…
やっと順番が回ってきて、オムレットのようなお菓子はなんとか人数分買えた。
武井さんは食べてみたいから、とアイスクリームを買おうとしていた。
「沙織ちゃん、どの味がいい?プレーンのバターアイスと、レーズンとキャラメルだって。」
「じゃ、レーズンがいいです。レーズンバターとか好きなんで。」
でも、その後は一緒に並ぶ。
「他、見てこなくていいの?」
「武井さんと、一緒に並びたいんです。」
そう言って顔を見あげると、高い天井を仰いで、
「なんでいちいち言うことが可愛いの?やっぱり俺の目に間違いはなかった。君みたいな素敵なコ、そうそう居ないよ。」
とはにかんで笑う。
初めて会った時は歯の浮くような台詞だと思ったけど、コレは気障なんじゃなく、育ちの良さから来る天然なのだとわかった。
きっと、こういう台詞を恥ずかしいと思う概念がないんだろうなぁ…
やっと順番が回ってきて、オムレットのようなお菓子はなんとか人数分買えた。
武井さんは食べてみたいから、とアイスクリームを買おうとしていた。
「沙織ちゃん、どの味がいい?プレーンのバターアイスと、レーズンとキャラメルだって。」
「じゃ、レーズンがいいです。レーズンバターとか好きなんで。」