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遅咲きのタンポポ
第12章 告白
「大人になってからの恋愛で、お互いの過去を詮索したり、ひけらかしたり、ましてや比較するのはルール違反だと思ってる。だから、沙織ちゃんの過去は聞かない。
この話も、する気は無かったんだ。でも、沙織ちゃん、俺とのつり合いとか、そんなこと気にしてるみたいだから。
俺が沙織ちゃんのどこを好きになったのか、ってことをどう説明すれば上手く伝わるかな、って考えたら、やっぱり避けられないんだよ。結局、そこに起因する話になる。
聞きたくないだろうけど、聞いて。嫌な思いさせるって判ってる。でも、君にはコレも含めての、俺を知ってほしい。我儘言ってゴメンね。」
武井さんは、悲しそうな顔で断った。
私もそんな風に言われて、嫌ですとは言えなくて。
正直耳を塞ぎたかったけど、でも、前の彼女は既に終わった話で。
武井さんは、私を選んでくれたんだって。
武井さんが、前の彼女に未練たっぷりで、私を身代わりとして見てるとしたら、もう立ち直れないけど、武井さんの口ぶりからして、そうではないんだろうと。
だから、大丈夫だ、と自分に言い聞かせ、一度頷いて、ミルクティーを飲んだ。
この話も、する気は無かったんだ。でも、沙織ちゃん、俺とのつり合いとか、そんなこと気にしてるみたいだから。
俺が沙織ちゃんのどこを好きになったのか、ってことをどう説明すれば上手く伝わるかな、って考えたら、やっぱり避けられないんだよ。結局、そこに起因する話になる。
聞きたくないだろうけど、聞いて。嫌な思いさせるって判ってる。でも、君にはコレも含めての、俺を知ってほしい。我儘言ってゴメンね。」
武井さんは、悲しそうな顔で断った。
私もそんな風に言われて、嫌ですとは言えなくて。
正直耳を塞ぎたかったけど、でも、前の彼女は既に終わった話で。
武井さんは、私を選んでくれたんだって。
武井さんが、前の彼女に未練たっぷりで、私を身代わりとして見てるとしたら、もう立ち直れないけど、武井さんの口ぶりからして、そうではないんだろうと。
だから、大丈夫だ、と自分に言い聞かせ、一度頷いて、ミルクティーを飲んだ。