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遅咲きのタンポポ
第12章 告白
「前の彼女はね、顔立ちは結構派手目の美人で、大手の会社の受付嬢してて、大学時代はモデルのバイトしたとか、ミスコン総ナメにしたとかどうとか、まぁ、そんなコで。友達にも羨ましがられるような、自慢の彼女だったんだ。
周りからチヤホヤされる分、自分に自信もあっただろうし、自分を磨くのにお金も手間も掛けてるって自負もあったんだろう。付き合っていくうちに、格下の人間というか、自分より下と思う人に対する態度が横柄なことが判ってきた。女の子に対してもそうだったけど、男に対してはめちゃくちゃ辛口で。
ルックス、スタイルは勿論、仕事や年収、住む場所から持ち物に至るまで散々な言いようでさ。
俺はその頃、まだ車持ってなくて、そしたらデートで女の子を歩かすなんて信じられない、車くらい買えってうるさくて。まぁいずれは買おうと思ってたから、別にそれは良かったんだけど、自分が買うわけでも運転するわけでもないのに、国産の安い車は嫌だとか、アレに乗りたい、コレがイイってすごい口出しされて、正直面倒臭かった。その時ちょうど友達がこの車手放すって聞いて、譲って貰って乗り出してからは、車についてはアレコレ言わなくなったけど。正直に話したら何言われるかわかんなかったから、友達から中古で買ったってことは黙ってた。」
周りからチヤホヤされる分、自分に自信もあっただろうし、自分を磨くのにお金も手間も掛けてるって自負もあったんだろう。付き合っていくうちに、格下の人間というか、自分より下と思う人に対する態度が横柄なことが判ってきた。女の子に対してもそうだったけど、男に対してはめちゃくちゃ辛口で。
ルックス、スタイルは勿論、仕事や年収、住む場所から持ち物に至るまで散々な言いようでさ。
俺はその頃、まだ車持ってなくて、そしたらデートで女の子を歩かすなんて信じられない、車くらい買えってうるさくて。まぁいずれは買おうと思ってたから、別にそれは良かったんだけど、自分が買うわけでも運転するわけでもないのに、国産の安い車は嫌だとか、アレに乗りたい、コレがイイってすごい口出しされて、正直面倒臭かった。その時ちょうど友達がこの車手放すって聞いて、譲って貰って乗り出してからは、車についてはアレコレ言わなくなったけど。正直に話したら何言われるかわかんなかったから、友達から中古で買ったってことは黙ってた。」