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素直になれなくて
第8章 波乱と別れ
ピンポーン

「おはようっ!」
恵美が凄いハイテンションで玄関から入ってくる。
「あら、悠里ってば、浅井のワイシャツ、ハンカチ代わりに使ったの?」
「恵美ちゃん、凄いハイテンション。」
「そ、あんた達がしけたツラしてっから、良いでしょ?1人くらいこんなの居ても。」
浅井は、ケラケラ笑いだした。
「もう、浅井は早く仕事行きなさいっ!」
「わかったよ。行ってくるから。」
悠里は、食器を片付けると、コーヒーを入れた。
「悠里、じゃ、また夕方来るから。」
「え、大丈夫だよ?」
「悠里?遠慮しないの。わかった?」
恵美の圧倒される勢いのまま、悠里は頷くしかなかった。
浅井が出勤すると、恵美のテンションも少し落ち着いてきた。
2人でリビングのソファーに座り、コーヒーを飲んでいた。
「悠里、浅井……いい奴だよね。」
「ん。」
恵美は、悠里の肩を抱いて、頭を撫でた。
「昨日……浅井に酷い事した。」
「ん?」
「ヒロくんの代わりにしちゃった。」
浅井に抱かれながら、ヒロくんの名前を呼んでいた。
恵美は、ケラケラ笑った。
「浅井は、悠里の側に居られれば、何でも良いのよ。それが、同僚でも、彼氏の身代わりでも。」
「ダメだよ。それじゃ浅井は幸せになれない。」
「それは、違うよ。幸せかどうかは、悠里が決めるんじゃ無いよ?浅井が決めるんだから。」
「恵美ちゃん。」
「今は、どっぷり甘えなさい。ね?」
恵美は、悠里の肩をポンポンと叩いた。
「さ、今日は、何しようか?」
「え?」
「気分転換よ。遊園地でも行く?」
そう言って、恵美はニッコリと笑った。

浅井と恵美は、出来る限り悠里の側に居られる様にしていた。
浅井は、あれから悠里を求めてくる事はなかった。ただ、夜は悠里を抱きしめながら、眠ってくれた。
浅井の温もりが、何時しか悠里を癒してくれていた。

悠里は夕食を終え、食器の片付けをしていた。
「悠里、それ俺がやるから、風呂入って来なよ。」
「もう、終わるから。」
そう言って、悠里はニッコリと笑った。
「ねえ、浅井。明日休みだよね?」
「ん。どうした?」
「1日、私に付き合ってもらっていい?」
「ああ。どっか行きたい所でもあるの?」
「ん、ちょっとね。」
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