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第9章 愛の行方

繰り返されるそのキスで、悠里は蕩けていく。
「ん……浅井……」
浅井は、悠里のシャツを脱がすと、胸を優しく揉みしだく。既に硬く敏感になった先を口の中に含み、舌で転がしていく。
「あ……んんっ……あ……っ……ん」
「悠里……声……浩斗……起きちゃうよ？」
そう言うと、キスで悠里の口を塞いだ。
「ん……」
浅井は、フッと笑うと、悠里の太腿に手を這わせ、ゆっくりと脚を開かせた。
「やっぱり……もう濡れてるんだ。」
ショーツの上からわかるほど、濡れているそこにキスをすると、ゆっくりとショーツを脱がせる。
「凄い……ヒクヒクしてるね。」
浅井は、指でその濡れている所をそっとなぞる。
「ここ……いい？」
悠里のまだ小さい蕾を指で撫で回す。ゆっくり、焦らすように動く指に、悠里は声が出そうになって、慌てて口に手を当てた。
「ん……浅…井………」
「ダメだよ。焦らないで……」
もどかしいその指の動きは、明らかに悠里を焦らしている。
溢れてくる蜜を、時折舌で舐め取り、口に含む。その強くない刺激に、また溢れ出す蜜。悠里の身体は、強請るように腰が動いていた。
「ん……んんっ……はっ……」
手で抑えても、漏れ聞こえる甘い喘ぎ声が浅井の耳を擽る。
「欲しそうだね。じゃあ、指入れてあげるね？」
浅井は、ゆっくりと指を入れた。
「悠里……締め付け過ぎ。」
蕩けるように熱い悠里の中は、浅井の指を飲み込んで、捉えて離さない。締め付けてくる悠里の中は、刺激を求めて畝っている。
「悠里……まだだよ？まだイカせてあげないから。」
「浅井……イヤ……意地悪……しないで。」
泣きそうな悠里の切ない声に、浅井はキスで応える。
「お仕置きだよ。俺の側を離れようとした罰だから。」
悠里は、首を振って浅井に抗議する。
「ダメだよ。まだ、これからだからね。」
浅井は、指を増やしてゆっくりと動かしていく。中で指を広げ、悠里の中を解すように押し広げていく。中を動く指の感覚がもどかしい。悠里は、自ら腰を動かして、快楽を求めた。
「悠里……もう、離れないって約束して？」
悠里は、コクリと頷く。
「ダメだよ。ちゃんと口で言って？」
悠里は、瞳を潤ませて浅井を見つめた。
「もう……離れない……から……んっ……お願い……許して……」
悠里の頬に涙が零れ落ちた。