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素直になれなくて
第9章 愛の行方
悠里は、心配そうに浅井を見つめた。
「大丈夫だよ?」
浅井は、悠里を見て言った。
「……俺、疲れてる様に見えてるって事?」
「心配なの。浅井……私達が越して来て…生活のリズムも変わっちゃったし…仕事も……忙しいでしょ?それに……最近疲れが溜まってるみたいだし。」
悠里は、浅井の頬に手をあてた。
「ああ、エッチの途中で、寝ちゃうからか?」
悠里は、真っ赤になった。
「何で?何で知ってるの?恵美ちゃん?」
浅井はクスクス笑ってる。
「やっぱり、その話だったんだ。」
悠里は、ハッとした。
「ヒドい……騙したの?」
「だって……俺に秘密なんて言うから。」
浅井は、悠里の手首を掴むと、唇を重ねる。
「悠里……心配するな。疲れてないから。」
「だって……」
浅井は、会話を遮る様に、悠里にキスをすると、悠里の口内を舌で搔き回す。悠里の舌を絡めると、ゆっくりと唇を離した。
「ワザとだから……」
「え?」
浅井は、クスッと笑った。
「毎日、抱きたくて悠里を求めてしまって……」
浅井は、悠里のおでこにキスをする。
「毎日……最後までしてたら、悠里を壊してしまいそうで……」
悠里のシャツの中に手を入れると、胸に手を這わす。
「なのに……悠里は全然拒まないし……」
「あ……浅井…ん……っ」
浅井の手が悠里の胸の先端を撫でてゆく。
「俺が求めると、ほら……ここを硬くして……」
悠里のシャツを捲ると、胸を口に含んで舌で硬くなったそれを転がした。
「ん……あっ……あ……」
「そうやって……甘い声で……俺を煽って……」
浅井は、もう片方の手で、悠里の胸の先端を摘んだ。
「ん……浅井……んあっ……ん……」
「俺は……必死で自分を抑えて……我慢して……寝たフリしてたのに……」
浅井は、悠里の耳元に唇を寄せると、舌で耳の中を舐め回す。
「疲れてるって心配して…どうしようとしてたの?」
耳元で囁かれ、悠里は身体を震わせた。
「また、何処かへ行こうとしてたの?」
そう言って、反対の耳の中に舌を這わす。
「悠里…?」
「して…ない……んんっ……」
「悠里……言ったでしょ?側にいてって……」
悠里の首筋に舌を這わせて、時折吸い上げては、紅い華を散らす。
「覚悟して……もう俺なしで居られない身体にしてあげるから。」
そう言うと、浅井は悠里の唇に唇を重ねる。舌を割り入れ、悠里の舌を絡め取る。
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