この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
素直になれなくて
第10章 門出
「悠里、行くよ?」
「うん。今行く。」
浅井は……なんであんな元気なの?
明け方まで、私の事を攻め立てていた筈なのに……
「悠里?大丈夫?」
玄関から戻って来た浅井は、悠里の姿を見て、クスクス笑った。
「もう、笑い事じゃ無いから。」
腰が立たなくなる程、浅井に抱かれた悠里は、未だ足の力が上手く入らない。
「抱っこして行こうか?」
「……結構です。」
悠里は、真っ赤になりながら、壁に掴まって歩いている。
「意地っ張り……」
浅井は、悠里をヒョイと抱きかかえると、駐車場へ向かった。
「は、恥ずかしいよっ!」
「誰も見てないって。」
車に着くと、既にチャイルドシートに座らされていた浩斗が、ニコニコしていた。
「ママもぼくと同じだ。」
浅井は、クスクス笑いながら、悠里を助手席に座らせた。
「さ、じゃ行きますか?」
浅井は、眼鏡をかけると車のエンジンをかけた。
「浅井、眼鏡だったっけ?」
「ああ、今日はコンタクト面倒だから。」
悠里は、浅井をマジマジと見ている。
「どうかしたか?」
「ん?えっと……眼鏡、カッコいいね?」
浅井は、頬を赤らめ悠里を見つめた。
「っとに……襲うぞ?」
浅井は、助手席の悠里にキスをすると、車を走らせた。

「悠里……着いたぞ?」
「うわっ……ごめんなさいっ!私……」
悠里は、助手席ですっかり眠ってしまっていた。
浅井は、クスクス笑いながら、助手席のドアを開けた。
「俺の運転、快適だったろ?」
「本当に……ごめん。」
「いいんだよ。寝不足にさせたのは俺だから。」
浅井は手を差し伸べ、悠里は車から降りた。
目の前には、綺麗な庭園が広がっていた。
「ここ、何処?」
「ま、良いから一緒に来て。」
浩斗は、浅井の腕から降りると、きゃっきゃっ言いながら、庭園を走り回っている。
庭園の奥に、テラス席のある大きなレストランが見える。
ガラス張りの大きな扉を開けて中へ行くと、店の人に声をかけられた。
「いらっしゃいませ。浅井様。お待ちしておりました。」
「今日は、宜しくお願いします。」
悠里は、キョトンとした顔をしていた。
「あ、先に教会見てもいいかな?」
「はい、どうぞ。」
店の人に案内され、奥にあるやはりガラス張りの建物に行くと、そこは教会になっていた。
/147ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ