この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
素直になれなくて
第10章 門出
扉が開いた。たくさんの拍手が聞こえる。
父は、一歩歩くたびに、涙を流していた。
……泣くなって言ったのに。
きっと、走馬灯のように娘の成長を振り返っているのだろう。
「悠里…私もお前が娘で、本当に良かった。ありがとう。」
「父さん……」
悠里は、頬に涙が溢れた。
新郎の元へ近づくと、父は浅井に一礼した。
「君の、優しさと強さに感謝するよ。娘をよろしくお願いします。」
「悠里の事、全力で守ります。」
浅井は、そう言うと、深々と頭を下げた。
「悠里……」
悠里は、コクリと頷いて浅井の手を取る。
2人で祭壇の前に歩いていく。
人生は、たくさんの出会いと別れの繰り返しと人は言う。
本当にそうだ。たくさんの人の人生が絡み合い、影響しあい、今、私はここに、こうして愛する人と肩を並べてる。
今日から、またスタート。
浅井と歩く人生は、きっと愛に溢れてる。たまには、ケンカもするかもね。
でも、貴方となら……
厳かな式が終わると、浅井は1番前に座っていた浩斗を抱き抱えた。
「さ、浩斗も一緒にみんなに祝福してもらうぞ?」
悠里は浅井と腕を組み、優しく微笑んだ。扉が開くと、ライスシャワーと歓声の中、3人で歩いていく。
新緑の葉の隙間から、気持ちいい風が緑の葉を揺らしていく。
ふと、悠里は空を見上げた。真っ青な空に緑の葉が舞っている。
田坂の声を聞いた気がした。
ー幸せになれー
悠里は、大きく息を吸った。
ゆっくりと浅井を見つめると、浅井も悠里を見つめていた。
「悠里、愛してる。」
悠里は、クスッと笑った。
「私も。」
2人は、見つめ合いながら、幸せを噛み締める。
今日までの人生に愛をくれた、たくさんの人達に祝福されながら、真っ直ぐに歩いて行こう。
小さな宝物を守りながら、たくさんの愛を紡いで……
父は、一歩歩くたびに、涙を流していた。
……泣くなって言ったのに。
きっと、走馬灯のように娘の成長を振り返っているのだろう。
「悠里…私もお前が娘で、本当に良かった。ありがとう。」
「父さん……」
悠里は、頬に涙が溢れた。
新郎の元へ近づくと、父は浅井に一礼した。
「君の、優しさと強さに感謝するよ。娘をよろしくお願いします。」
「悠里の事、全力で守ります。」
浅井は、そう言うと、深々と頭を下げた。
「悠里……」
悠里は、コクリと頷いて浅井の手を取る。
2人で祭壇の前に歩いていく。
人生は、たくさんの出会いと別れの繰り返しと人は言う。
本当にそうだ。たくさんの人の人生が絡み合い、影響しあい、今、私はここに、こうして愛する人と肩を並べてる。
今日から、またスタート。
浅井と歩く人生は、きっと愛に溢れてる。たまには、ケンカもするかもね。
でも、貴方となら……
厳かな式が終わると、浅井は1番前に座っていた浩斗を抱き抱えた。
「さ、浩斗も一緒にみんなに祝福してもらうぞ?」
悠里は浅井と腕を組み、優しく微笑んだ。扉が開くと、ライスシャワーと歓声の中、3人で歩いていく。
新緑の葉の隙間から、気持ちいい風が緑の葉を揺らしていく。
ふと、悠里は空を見上げた。真っ青な空に緑の葉が舞っている。
田坂の声を聞いた気がした。
ー幸せになれー
悠里は、大きく息を吸った。
ゆっくりと浅井を見つめると、浅井も悠里を見つめていた。
「悠里、愛してる。」
悠里は、クスッと笑った。
「私も。」
2人は、見つめ合いながら、幸せを噛み締める。
今日までの人生に愛をくれた、たくさんの人達に祝福されながら、真っ直ぐに歩いて行こう。
小さな宝物を守りながら、たくさんの愛を紡いで……