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素直になれなくて
第6章 暴露
会議室には、朝から部長と浅井が例のメールについて話していた。
「どうしますかね?」
浅井が部長に唸るように言った。
「うちは、社内恋愛禁止じゃ無いし、問題ないんじゃないか?ま、本人たちは、この写真ばら撒かれたら恥ずかしいかもしれないが…」
「ま、そうなんですが…」
「こんなメールが来てます。って逆手に取ったら?」
部長はなかなか面白い事を言う。
「今日の朝礼で、発表したらどうだ。」
そんな部長のアイデアを取り入れて見ようという事になり、田坂と悠里を会議室に呼び出した。
「という事で、お前達2人の交際を公にする事になるが、どうだ?」
田坂は、快諾した。
「悠里、大丈夫か?」
浅井は、顔色の悪い悠里に声をかけた。
「うん……ちょっと、ショックで……」
「ごめん。俺があの時、考えもしないでキスしたから……」
「そうだ、そうだ。謝れ!チクショウ!羨ましい!」
「浅井、茶化さないで……」
「……すまん。」
浅井は、申し訳けなさそうな顔をして、頭を掻いた。
悠里には、敢えて里内の話はしなかった。
流石に、可愛がってる後輩の事を犯人に断定するには、証拠がなかった。
悠里も、発表に関しては、異論なく了承した。
朝礼が始まる。
部長が話を始めた。
「えー、昨日、田坂の社内メールに脅迫めいたメールが届いた。内容は、田坂と山城が社内でキスをしている写真をばら撒くと言った内容だ。」
フロア内が一気に騒ついた。
「2人は、正式に付き合っているそうだ。ま、社内で軽はずみにそういった行為をした事は問題だが、それを脅迫に使う様な事は、出来ればして欲しくない。」
部長は、話を続けた。
「今回は、犯人探しをするつもりはない。という事で、ま、温かく見守ってやってくれ。」
浅井が、拍手をした。釣られて周りの同僚達も2人に拍手を贈った。
朝礼が終わり、周りの同僚達から声を掛けられる。
反感の声も無くはなかったが、ほとんどの人は、祝福してくれている様だった。
部長の作戦は、成功した様だった。その後、田坂の所に脅迫のメールは届かなかった。
写真をばら撒かれる事も無かった。
一件落着したと誰もが思っていた。
「どうしますかね?」
浅井が部長に唸るように言った。
「うちは、社内恋愛禁止じゃ無いし、問題ないんじゃないか?ま、本人たちは、この写真ばら撒かれたら恥ずかしいかもしれないが…」
「ま、そうなんですが…」
「こんなメールが来てます。って逆手に取ったら?」
部長はなかなか面白い事を言う。
「今日の朝礼で、発表したらどうだ。」
そんな部長のアイデアを取り入れて見ようという事になり、田坂と悠里を会議室に呼び出した。
「という事で、お前達2人の交際を公にする事になるが、どうだ?」
田坂は、快諾した。
「悠里、大丈夫か?」
浅井は、顔色の悪い悠里に声をかけた。
「うん……ちょっと、ショックで……」
「ごめん。俺があの時、考えもしないでキスしたから……」
「そうだ、そうだ。謝れ!チクショウ!羨ましい!」
「浅井、茶化さないで……」
「……すまん。」
浅井は、申し訳けなさそうな顔をして、頭を掻いた。
悠里には、敢えて里内の話はしなかった。
流石に、可愛がってる後輩の事を犯人に断定するには、証拠がなかった。
悠里も、発表に関しては、異論なく了承した。
朝礼が始まる。
部長が話を始めた。
「えー、昨日、田坂の社内メールに脅迫めいたメールが届いた。内容は、田坂と山城が社内でキスをしている写真をばら撒くと言った内容だ。」
フロア内が一気に騒ついた。
「2人は、正式に付き合っているそうだ。ま、社内で軽はずみにそういった行為をした事は問題だが、それを脅迫に使う様な事は、出来ればして欲しくない。」
部長は、話を続けた。
「今回は、犯人探しをするつもりはない。という事で、ま、温かく見守ってやってくれ。」
浅井が、拍手をした。釣られて周りの同僚達も2人に拍手を贈った。
朝礼が終わり、周りの同僚達から声を掛けられる。
反感の声も無くはなかったが、ほとんどの人は、祝福してくれている様だった。
部長の作戦は、成功した様だった。その後、田坂の所に脅迫のメールは届かなかった。
写真をばら撒かれる事も無かった。
一件落着したと誰もが思っていた。