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素直になれなくて
第7章 事件
「ちょっと、なんでそんな怖い顔になるのよ?」
恵美は戸惑って、2人に聞いた。
田坂は、恵美にこれまでの事情を説明した。
里内が、どうやら悠里を好きらしいこと。
田坂に異様なライバル心を持っていたこと。
先日のメール騒動の犯人が、里内である可能性が高いこと。
恵美はみるみる顔色が変わった。
「なんでそんな大切な事、先に言わないのよ!」
恵美は、田坂に食って掛かった。
「悠里は知ってるの?」
「言えないだろう?可愛がってる後輩が、悠里を恋愛対象としているかもしれないなんて……」
浅井が唸る様に言った。
恵美は慌てて悠里に電話するも繋がらない。
「とにかく、麻里ちゃんの家に行かないと。」
女子寮は男子禁制なので、ここは恵美に頼るしかなかった。
3人は、急いで里内が住んでいる女子寮に向かった。
夕方になって、麻里から熱が出て動けないと悠里の所にメールが入った。
「助けて欲しい。」
との文面に悠里は心配になり、麻里の住んでいる女子寮に向かった。
ピンポーン
チャイムを鳴らしても、返事がない。
もしかして、動けないくらい具合悪いの?
そう思って、そっとドアノブを捻ってみると、鍵はかかって無かった。
「麻里ちゃん?大丈夫?」
声を掛けたが、返事は無い。
「麻里ちゃん、入るよ?」
悠里は、部屋の中へ入って行く。
奥の部屋へ続く扉をそっと開けた。
次の瞬間、悠里は息を飲んだ。
「え……なに……これ…」
壁の一面に悠里の写真が貼られている。ほとんどが隠し撮りみたいだった。
部屋の床には、切り刻まれた写真があり、その写真に見覚えがあって、悠里は身体が震えて行くのがわかった。
ガチャ
玄関の方で、鍵の閉まる音がする。
悠里は恐怖で、後ろを振り向く事が出来なかった。
不意に後ろから抱きつかれる。悠里は身体を震わせた。
「悠里先輩……震えてるの……可愛い……」
紛れもなく、里内の声だった。
悠里は恐怖で声が出ない。脚がガクガクと震えた。
「私が一番…悠里先輩の事、愛してるの。」
そう言うと、背中から手を回し悠里の胸を服の上から撫で回す。
「…麻里ちゃん…止めて…」
悠里は震える声を絞り出した。
「悠里先輩…大好き……私のモノになって。」
次の瞬間口元に布を当てられ、悠里は慌てて里内から逃れようとしたが、既に遅かった。
悠里は、次第に意識が薄れて、里内の腕の中に倒れ込んだ。
恵美は戸惑って、2人に聞いた。
田坂は、恵美にこれまでの事情を説明した。
里内が、どうやら悠里を好きらしいこと。
田坂に異様なライバル心を持っていたこと。
先日のメール騒動の犯人が、里内である可能性が高いこと。
恵美はみるみる顔色が変わった。
「なんでそんな大切な事、先に言わないのよ!」
恵美は、田坂に食って掛かった。
「悠里は知ってるの?」
「言えないだろう?可愛がってる後輩が、悠里を恋愛対象としているかもしれないなんて……」
浅井が唸る様に言った。
恵美は慌てて悠里に電話するも繋がらない。
「とにかく、麻里ちゃんの家に行かないと。」
女子寮は男子禁制なので、ここは恵美に頼るしかなかった。
3人は、急いで里内が住んでいる女子寮に向かった。
夕方になって、麻里から熱が出て動けないと悠里の所にメールが入った。
「助けて欲しい。」
との文面に悠里は心配になり、麻里の住んでいる女子寮に向かった。
ピンポーン
チャイムを鳴らしても、返事がない。
もしかして、動けないくらい具合悪いの?
そう思って、そっとドアノブを捻ってみると、鍵はかかって無かった。
「麻里ちゃん?大丈夫?」
声を掛けたが、返事は無い。
「麻里ちゃん、入るよ?」
悠里は、部屋の中へ入って行く。
奥の部屋へ続く扉をそっと開けた。
次の瞬間、悠里は息を飲んだ。
「え……なに……これ…」
壁の一面に悠里の写真が貼られている。ほとんどが隠し撮りみたいだった。
部屋の床には、切り刻まれた写真があり、その写真に見覚えがあって、悠里は身体が震えて行くのがわかった。
ガチャ
玄関の方で、鍵の閉まる音がする。
悠里は恐怖で、後ろを振り向く事が出来なかった。
不意に後ろから抱きつかれる。悠里は身体を震わせた。
「悠里先輩……震えてるの……可愛い……」
紛れもなく、里内の声だった。
悠里は恐怖で声が出ない。脚がガクガクと震えた。
「私が一番…悠里先輩の事、愛してるの。」
そう言うと、背中から手を回し悠里の胸を服の上から撫で回す。
「…麻里ちゃん…止めて…」
悠里は震える声を絞り出した。
「悠里先輩…大好き……私のモノになって。」
次の瞬間口元に布を当てられ、悠里は慌てて里内から逃れようとしたが、既に遅かった。
悠里は、次第に意識が薄れて、里内の腕の中に倒れ込んだ。