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素直になれなくて
第7章 事件
女子寮に着いた3人は、寮長に事情を話し、特別に田坂と浅井の入室許可をもらった。
里内の部屋の前に着くと、チャイムを鳴らした。
「反応ないね。」
寮長がやって来て、スペアキーで鍵を開ける。
「悠里!悠里!いるのか!」
田坂は叫びなから、部屋の扉を開けた。
奥の扉を開け、3人は絶句した。
「なに…これ……」
壁一面の悠里の隠し撮りされた写真と、床にばら撒かれた田坂と悠里のキスをしている写真が目に入った。
「やっぱり…里内だったのか……」
浅井が唸るように言う。
横の扉を開けようとしたが、何かが突っかかって開かない。
「ここか!」
田坂はドアを蹴破った。
「悠里!」
横たわる悠里は服を脱がされ、ロープで縛らあげられている。
その悠里の上に覆い被さる里内の姿が見えた。
「お前っ!」
田坂は里内を引き剥がすと、悠里を抱きしめた。
「悠里、しっかりしろっ!」
里内は後退りしながら、部屋から出ようとしていた。
「おい、こら逃げるな!」
恵美と浅井は里内を捕まえようとしたが、スルリと交わし部屋から走り去って行った。
浅井は里内の後を追いかけたが、既に姿がなかった。
田坂は、悠里の身体に張り巡らされたロープを解くと毛布で包み込んだ。
「悠里、怖かったよな。ごめん。」
悠里から、薬品の匂いがする。
……薬使って、眠らされたのか……
田坂は、泣きそうになりながら、悠里を抱きしめた。
寮長は部屋の状況を見て、慌てて警察を呼んだ。
到着した警察から事情を聞かれ、恵美と浅井が説明をした。
逃げた里内が気掛かりだったが、とりあえず悠里が無事だった事で、一同胸を撫で下ろした。
「里内が捕まるまでの間、暫く気をつけろよ?」
浅井は田坂に言うと、タクシーを呼んだ。
「悠里……ごめんね。」
恵美は、悠里を1人で行かせた事を後悔していた。
「オレが桜庭さんに話しておけば良かったんです。だからそんなに落ち込まないで下さい。」
田坂は、悠里を抱き上げながら、恵美に言った。
タクシーに悠里を乗せると、隣に田坂も乗り込んだ。
窓を開けると、浅井と恵美に、悠里が気がついたら連絡すると伝えた。
心配そうな顔の2人に別れを告げ、田坂はマンションに向かった。
里内の部屋の前に着くと、チャイムを鳴らした。
「反応ないね。」
寮長がやって来て、スペアキーで鍵を開ける。
「悠里!悠里!いるのか!」
田坂は叫びなから、部屋の扉を開けた。
奥の扉を開け、3人は絶句した。
「なに…これ……」
壁一面の悠里の隠し撮りされた写真と、床にばら撒かれた田坂と悠里のキスをしている写真が目に入った。
「やっぱり…里内だったのか……」
浅井が唸るように言う。
横の扉を開けようとしたが、何かが突っかかって開かない。
「ここか!」
田坂はドアを蹴破った。
「悠里!」
横たわる悠里は服を脱がされ、ロープで縛らあげられている。
その悠里の上に覆い被さる里内の姿が見えた。
「お前っ!」
田坂は里内を引き剥がすと、悠里を抱きしめた。
「悠里、しっかりしろっ!」
里内は後退りしながら、部屋から出ようとしていた。
「おい、こら逃げるな!」
恵美と浅井は里内を捕まえようとしたが、スルリと交わし部屋から走り去って行った。
浅井は里内の後を追いかけたが、既に姿がなかった。
田坂は、悠里の身体に張り巡らされたロープを解くと毛布で包み込んだ。
「悠里、怖かったよな。ごめん。」
悠里から、薬品の匂いがする。
……薬使って、眠らされたのか……
田坂は、泣きそうになりながら、悠里を抱きしめた。
寮長は部屋の状況を見て、慌てて警察を呼んだ。
到着した警察から事情を聞かれ、恵美と浅井が説明をした。
逃げた里内が気掛かりだったが、とりあえず悠里が無事だった事で、一同胸を撫で下ろした。
「里内が捕まるまでの間、暫く気をつけろよ?」
浅井は田坂に言うと、タクシーを呼んだ。
「悠里……ごめんね。」
恵美は、悠里を1人で行かせた事を後悔していた。
「オレが桜庭さんに話しておけば良かったんです。だからそんなに落ち込まないで下さい。」
田坂は、悠里を抱き上げながら、恵美に言った。
タクシーに悠里を乗せると、隣に田坂も乗り込んだ。
窓を開けると、浅井と恵美に、悠里が気がついたら連絡すると伝えた。
心配そうな顔の2人に別れを告げ、田坂はマンションに向かった。