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妄想H短編集
第13章 ゴム手コキ
高校の時仲の良かった女友達は
恋愛対象というよりは男友達のような気軽な仲
帰り道は
ギリギリ徒歩通学圏内の彼女を
自転車の後ろに乗せて
他愛もない話をしながら送っていったもんだ

その日も彼女を送り
そのまま彼女の部屋に寄って寛いでいた

「ねぇ、面白い物見せようか?」
「?何だよ?」
「…これなーんだ」
彼女は机の引き出しから小袋を取り出して見せた
「…何かの試供品か?…」
「この前、駅前で配ってたのを貰ったの」
渡されたグレーでペタンコの小袋は
クニクニとした輪っかが入っている感触がした
「…グミ?…」
「…この紙に付いてた」
さらに彼女が渡してきた小さく折り畳まれた紙を広げてみると『STOP AIDS!』という見出しと『HIV等の性感染症防止の為、避妊具を正しく使いましょう』といった内容とイラストが描かれていた
「おいおい、もしかしてこれってコンドームか?」
「そうっぽい」
「実物は初めて見た」
「私も」
「…」
物が物だけにどうリアクションして良いのか分からず変な雰囲気になった

「…私も先輩と付き合ってそういう仲になったら要るだろうし、あんたも佳奈と付き合ってそうなったら要るでしょ?」
彼女は3年生の先輩に憧れているし
俺は彼女の友達が気になっていて
互いに協力し合っている仲でもあるのだ
「まだそんなところまでいかないから実感ねーなぁ」
「でもそうなった時に使い方を知ってないと困るでしょ?」
「まあな…」
「じゃあ着けてみて」
「はぁ?!」
「本番でしくじらないようにさ」
「意味が分かんねーよ!」
「いいから、チンポ出しなって!」
この辺りのノリが男友達と同じなんだよなぁ
「…分かったよ、その代わりヤラせろよ」
恋愛感情は無くても
俺は男だからあわよくばヤリたいと
ダメモトで提案した
「バーカ、あんたに捧げるバージンは無いの!いいから出せって~手伝ってあげるからさ」
「はいはい…」
興味はあるし
彼女の気が変わってヤラしてくれるかもしれない
ということで話に乗った
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