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今日私は自分の子供を殺しました
第8章 叫
「うまっ!久しぶりの味噌汁はうめぇよ」
『でもまだまだお餅はあるから』
テレビを見ながら家族揃って夜ご飯。
普通の幸せな家庭
だけどあたしには何故かずっと引っ掛かるものがあった。
自由がない
夜の仕事していた時はあんなに昼間に太陽を浴びながら生きる人間に憧れてたのに。
今じゃ好き勝手に夜中遊びまくる若者が羨ましいと思う時もある。
単なる嫉妬だけど、
その度にあたしは自分に言い聞かせてきた。
家庭も子供も持ってるあたしは誰よりも幸せなんだって。
わかってる。わかってるのにどうしてこんなに、
時間も何も気にせず遊んでいたあの頃に戻りたい
って思ってしまうんだろう。
育児と家事の疲れかな。
まわりは独身で大変さなんかわからないし、
地元を離れて結婚したから簡単に友達にも会えない
そう思う事はだれにでもあるよ
って友達に言われたけど
たまに自由になりたいって思ってしまう自分が嫌で嫌で仕方なかった。