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第9章 過去の傷2nd

半身浴もしてすっきりしたところで
いつもよりいいパックを顔に乗せた。

美容液が浸透するように手で優しく押さえる。


そこで始めて携帯の存在を思い出した。

開くと客からのメールとハルナくんから。



それからアオイ…

あたしはドクンと大きな心臓の音を聞いた。

開く前からこんなに嬉しいと思ったメールが今までにあったか。


メール着信ｰアオイｰ

昨日はありがとう

酔っ払いすぎた
俺へんなことしてなかった



メール着信ｰハルナくんｰ

なんで連絡とれないのリオちゃんなんかあったまじ心配だし寂しいからメールだけでもして




とりあえずハルナくんに返信しようとした時だった

一瞬電話の着信音がして誰かからの電話に間違えてでてしまった。

客だったらめんどくさい
せっかくの休みなのに



『もしもし？』