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飼育✻販売のお仕事
第26章 再会〜感傷は知られざる悲願の〜
「この女、貴方の持ってるこれ、大好きなの……」
男の手に握ってあった黒い性具が、無慈悲な音を立て出した。
ヴィィィン……
ヴィィィィィ……ヴィィィィィン…………
「ぁっ……っ」
鈴花が僅かに身を屈めた。里子の唇を塞ぎ、舌をこじ入れてゆく様は、他人の女を辱める第三者のそれとはほど遠い。
当然だ。里子はこのキスを知っている。
「ふんっ、はぁっ、んん……」
「良いの?」
里子を離れた鈴花の声が、真正に問うた。
「お前のやりたいようにやれ」
「ふふ、妬いてる?大丈夫よ」
ちゅ…………
唇と唇の触れ合う気配が、里子の視界の隅に触れた。
「私の味わった苦痛を……少し体験させてあげるだけ」
里子の胸を飾った果実は、白い指先に触れられるや、みるみる乳首を主張し始めた。
「いや……いやっ……あっ、あああぁぁぁっっ…………」
総身をそばだたせていた拒絶反応は、正反対のそれに成り果てていた。
女にも男にも蹂躙されなかった肉体は快楽に顫え、愛にたわみ、もはや里子に贋物の愛念も語ることをやめた唇に吸い出されるようにして、女の肉壺に水位が増す。
真正がちょっかいを出したのと同じ場所を鈴花がなぞった。真正が検分したのと同じ場所を鈴花の握った性具が攻めた。
バイブレーターは、昨夜りつきに使った張型よりはひと回りほど直径の劣る、されど残虐なまでに長さのあるものだ。
性具は鈴花の指の腹の下で戦慄していた陰核をなぶり、それから里子の異物を受け入れたことのない窪みを満たし、腹の奥を貫いた。