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Birthday’s
第1章 4月ー祥悟の誕生日ー
「沙織ちゃんの手料理が食べたい。」


3月ー

4月の祥悟くんの、誕生日のお祝いをどうしようか悩んで。

お家でパーティーとかするのかしら?と思って聞いてみた。
祥悟くんは苦笑しながら

「子供じゃないんだからさすがに家ではしないよ。もうじき30になろうって男がウチで両親と誕生パーティーやってたら気持ち悪いでしょ?
沙織ちゃん呼ぶからやって、って俺から言ったらケーキとご飯ぐらいは用意してくれるかもしれないけど。
ウチでお祝いしたい?でもどうせウチでやるなら沙織ちゃんの誕生パーティーのが盛り上がると思うけど。」

結局、平日だけど、夜デートしよう、ということになって、どこに行こうかとか、色々話した挙句、そんな希望が出てきたわけで。

「私の部屋で?何か、普通すぎない?誕生日だよ?祥悟くんの20代最後の誕生日が私の部屋でなの?」

「ダメ?俺、沙織ちゃんの部屋に行ったの、あの蛍光灯替えに行った一回だけだし。まだお家デートしたことないじゃない。憧れるんだけどなー。彼女の部屋でまったり過ごすのとか。」

と言うことで、お誕生日は祥悟くんたっての希望により、平凡なお家デートになった。

「何が食べたい?」

って聞いたところで小洒落たディナーなんて用意できないけど。




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