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淫ら
第2章 2.
その日のやり取りの終わり頃、圭一が「カフェにでも」と誘ってきた。
私の鬱憤を晴らすために、愚痴を聞いてくれると言うのだ。

「お互い既婚だし、ランチデートという訳にはいかないけど。」
という圭一の言葉にホッとして、

「これはデートじゃないんだ。
 ただお茶を飲みながら話すだけだ。
 だから行ってもいいんだ。」
そう言い訳をして、次の日に会うことにした。
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