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淫ら
第23章 23.
繰り返し逢瀬を重ね、お互いの身体を貪り
快楽に溺れ、満たされれば満たされるほど
私の中にある、重くのし掛かる感覚を意識せずにはいられなくなった。

それは夫の存在だ。
夫が嫌いになった訳ではなかったので、いつも夫への罪悪感を感じていた。
罪悪感や背徳感が快感で掻き消されていく。
そこに震えるような興奮を覚えていたのは相変わらずだったが、
圭一への思いが大きくなればなるほど、夫への罪悪感も大きくなっていた。
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