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淫ら
第4章 4.
私が「最近前より酔い潰れること多いみたい。歳かな?」
などと軽口を言いつつ水を持っていくと、夫はソファで寝入っていた。

そんな夫を圭一と両脇から抱え、どうにかベッドに寝かせた後、二人でホッと一息という感じでソファに並んで座った。

「梨恵さんずっとアレコレ気を使ってて、
 今日は全然飲んだり食べたりしてないんじゃない?」
圭一が私にワイングラスを差し出しながら言う。

「これから私が飲む番だっていうのに、もう皆いなくなっちゃって。
 羽鳥さん寝たらダメだからね。付き合ってもらうから!」
ワインを注いでもらいながら、冗談めかして圭一に言う。

圭一は「もうそんなに飲めないけど、喜んでお供するよ。」と笑顔で応えてくれる。
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