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第5章 5.

ワインを飲みながらの会話は、
学生時代の失敗談だったり旅行先でのハプニングだったり
好きな食べ物の話になったり
いろいろな話題に飛ぶ、酔った時特有のものだった。

でも私としては圭一のことが知れるのが嬉しくて、どんな話も楽しんでいた。


今思えば、自宅で夫も他の友人もいるのに
二人きりでワインを飲んでいるという状況に、
ちょっとした背徳感というか秘密めいたものを感じ
そんな刺激も楽しんでいたのだと思う。