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今から恋を始めよう
第4章 恋
念願の部を超えた合同プロジェクトに参加するのは初めてで
いろいろ勉強になることばかりだった。
各部がどんな仕事をしているのか
大まかなことは知っているけど、その細かさと深さに驚いて
それを集結させた合同プロジェクトは、
1つの部だけだと不可能なことも、ここまで相互して完成できるのか。
と思うほどだった。
入社4年目の私は、総合商社の強みと言うモノを初めて目の当たりにした。
そんな仕事内容の中で吉野さんはサブとはいえ実質的なリーダーで
プロジェクトを動かしているのは吉野さんだった。
あの夜から―――
吉野さんは忙しいらしく
全く私に連絡してこないけど。
ほんのたまに、仕事中に目が合うと、あの例の笑い方をした。
私はあわてて視線をそらす。
そんな私を見て吉野さんは小さく声を漏らして笑った。
「どうかしました?」
丁度、吉野さんに途中経過を説明していた人が、その笑いに疑問を持って聞いたけど
「イヤ。ごめん。思い出し笑い」
なんてごまかす。
それを聞いた私の隣の女性の先輩が
「吉野さん思い出し笑いだって。可愛い」
なんて私に話しかけてくるから。
なんて答えたらいいのか分からなくなる。
いろいろ勉強になることばかりだった。
各部がどんな仕事をしているのか
大まかなことは知っているけど、その細かさと深さに驚いて
それを集結させた合同プロジェクトは、
1つの部だけだと不可能なことも、ここまで相互して完成できるのか。
と思うほどだった。
入社4年目の私は、総合商社の強みと言うモノを初めて目の当たりにした。
そんな仕事内容の中で吉野さんはサブとはいえ実質的なリーダーで
プロジェクトを動かしているのは吉野さんだった。
あの夜から―――
吉野さんは忙しいらしく
全く私に連絡してこないけど。
ほんのたまに、仕事中に目が合うと、あの例の笑い方をした。
私はあわてて視線をそらす。
そんな私を見て吉野さんは小さく声を漏らして笑った。
「どうかしました?」
丁度、吉野さんに途中経過を説明していた人が、その笑いに疑問を持って聞いたけど
「イヤ。ごめん。思い出し笑い」
なんてごまかす。
それを聞いた私の隣の女性の先輩が
「吉野さん思い出し笑いだって。可愛い」
なんて私に話しかけてくるから。
なんて答えたらいいのか分からなくなる。