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今から恋を始めよう
第4章 恋
声をあげて笑う吉野さんにビールを出せば
「麻子は?」
と聞いて来る。
「私はもういい」
「そっか。今日は居酒屋にだれがいた?」
お弁当を食べながら何気ない風にそう聞く。
「珍しく経管のツートップが来てたかな」
「ふ~ん・・・」
ビールのプルトップを開けて
ゴクゴクと音が聞こえるように一口飲んだ。
その喉元に、なぜか男の色気を感じた。
「野口さん、いた?」
「野口さん?いたよ」
そんな会話は耳に入ってこなくて
今一瞬でも、吉野さんを男として意識した自分にビックリした。
「麻子さ、タイプだろ?」
「う・・・ん」
「やっぱな」
「え?え?何が?」
聞いてなかった。
しまった。吉野さんのネクタイを緩めて1つボタンを外した喉元が
気になって話を聞いてなかった。
「麻子、野口さんの事タイプだろ?って話し」
ええ?
私が?
吉野さんはお弁当の冷めたてんぷらを食べながらそんなことを言った。
「なんで私が?野口さんなの?」
そんな疑問に答えるように
吉野さんはほんの少し悲しそうな顔で笑った。
「麻子は?」
と聞いて来る。
「私はもういい」
「そっか。今日は居酒屋にだれがいた?」
お弁当を食べながら何気ない風にそう聞く。
「珍しく経管のツートップが来てたかな」
「ふ~ん・・・」
ビールのプルトップを開けて
ゴクゴクと音が聞こえるように一口飲んだ。
その喉元に、なぜか男の色気を感じた。
「野口さん、いた?」
「野口さん?いたよ」
そんな会話は耳に入ってこなくて
今一瞬でも、吉野さんを男として意識した自分にビックリした。
「麻子さ、タイプだろ?」
「う・・・ん」
「やっぱな」
「え?え?何が?」
聞いてなかった。
しまった。吉野さんのネクタイを緩めて1つボタンを外した喉元が
気になって話を聞いてなかった。
「麻子、野口さんの事タイプだろ?って話し」
ええ?
私が?
吉野さんはお弁当の冷めたてんぷらを食べながらそんなことを言った。
「なんで私が?野口さんなの?」
そんな疑問に答えるように
吉野さんはほんの少し悲しそうな顔で笑った。