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今から恋を始めよう
第2章 か
吉野さんは私を試すように笑った。
「麻子ちゃん、彼氏いないでしょ?」
「・・・・」
「モテるのにねぇ~。なんで?」
「・・・・」
黙っている私の横で、清算を済ませた。
「さて、ご飯でも食べに行こうか」
そう言って席を立った。
まだ肌寒い春の夜はスプリングコートを通して風が身体にしみた。
ほど近い居酒屋に入ると
吉野さんは適当に注文を済ませ、また私に向き直った。
「で?なんで彼氏を作らないの?
うちの会社、いい男たくさんいるだろ」
ほんの少し真面目な顔をしてそんなことを言う。
「別に、今は誰とも付き合うつもりはないんです」
「へぇ~・・・」
そう言って私の目の奥を覗き込む。
言葉以上の、気持ちを探るように。
「まぁ、男にかまけてたらこのプロジェクトには呼ばなかったけどね」
もう季節的に鍋はそろそろ終りか~なんて独り言をつぶやいて
美味しそうに食べながら私に笑いかける。
「じゃぁ、俺と寝ても差し支えないね」
「麻子ちゃん、彼氏いないでしょ?」
「・・・・」
「モテるのにねぇ~。なんで?」
「・・・・」
黙っている私の横で、清算を済ませた。
「さて、ご飯でも食べに行こうか」
そう言って席を立った。
まだ肌寒い春の夜はスプリングコートを通して風が身体にしみた。
ほど近い居酒屋に入ると
吉野さんは適当に注文を済ませ、また私に向き直った。
「で?なんで彼氏を作らないの?
うちの会社、いい男たくさんいるだろ」
ほんの少し真面目な顔をしてそんなことを言う。
「別に、今は誰とも付き合うつもりはないんです」
「へぇ~・・・」
そう言って私の目の奥を覗き込む。
言葉以上の、気持ちを探るように。
「まぁ、男にかまけてたらこのプロジェクトには呼ばなかったけどね」
もう季節的に鍋はそろそろ終りか~なんて独り言をつぶやいて
美味しそうに食べながら私に笑いかける。
「じゃぁ、俺と寝ても差し支えないね」