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人妻淫ら調教
第11章 奴隷の首輪
 その違和感を、思わず口に出して聞いていた。


「あの、恵美さんは私達の事をご存知ですよね?三木田さんと私のこと?」


 どうなるのかと、思わず息を呑んで恵美の答えを待っていると、恵美の顔に不思議な笑みが浮かび、


「えぇ、知ってます。彼の特殊な趣味の、お友達だって事を知ってますよ。食事の前に何をしてたかも、知ってます。それが、彼だから、それを含めて彼を好きなんです、私。」


(えっ、まさか?それって、私に何をしたか、知ってるの?嘘でしょ!)


 玲奈の中を驚きと、冷たい恐怖が襲った。


「ご馳走になったね、恵美ちゃん。ホンなら、名残惜しいけどソロソロ、お暇するわ。また、連絡するわ。その時は、よろしく頼みます。」


 五郎が、そう告げると玲奈の手を取り、リビングを出て駐車場へ向かった。
 社長室に入ると、玲奈の剥き出しの肩にミンクの黒いコートが掛けられた。
 急いで袖を通し、玲奈は毛皮の暖かさに包まれ、一瞬の幸せを感じていた。


「ふふ、驚いてるね、玲奈。上は暖かいけど、下はスースー寒いやろ?すぐに車で暖かくしてやるわ。」


「あの、これ、ミンクの毛皮ですよね?誰のです?」


「あぁ、それは、お前のさ、玲奈。ふふふ。」


 彼女の中に驚きが走った。


「嘘ッ、これって何百万もするんでしょ!アンタは、どれだけお金持ってんの?」


 車のドアを開けながら、


「ん?あぁ、結婚もせずに貯めた金さ。大した額じゃないがね。乗れよ、玲奈。」


(ホンマのことは、言われんがな。その内わかるやろ。)


 苦い思いが、彼の中に甦ったが、一瞬だった。
 エンジンをかけ、玲奈がシートベルトをするのを待った。


「あの、子供のお迎えがあるんで、早目に帰りたいんですけど。だめなのかな?」


 時間は三時をすぎ、保育所の迎えの時間にはギリギリの時間だった。


「無理やな、間に合わんよ。それに、お前の母親が迎えに行くんだろう。嘘はアカンよ。」


「ち、違います。なんで、お母さんの事まで知ってるんですか!」


(バレてる、調べられてる、どないしたらええん?)


 背筋に寒気を覚え、玲奈の目の前が真っ暗になったように感じた。


「ふふ、お前がフルに勤務してるのを知ってるからさ。それに、旦那の母親もお迎えにいってるだろう。知らないとでも思ったのかい?」
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