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サイドストーリー5
第9章 10年目の恋
クソ忙しい年度末で年度初めに向けての準備に追われていた。
今日も終電を逃して、数人残っていたメンバーでタクシーを呼んだ。
エントランスを出ると、思った以上に暖かい金曜日の夜の空気は
俺が仕事でかまけているうちに春になったらしい。

「季節の変わり目にも気がつかないなんてな」

自分のワーカホリックぶりに多少の自嘲も込めてそう呟けば
次の瞬間に
「俺、明日の土曜日休みますから」
なんて、上司と同僚に叫んでいた。

「あ?宇野仕事終わるの?」

不機嫌そうにそう呟いた同僚に「終わらないけど休む」
そう笑えば

「良いじゃん。たまには土日ゆっくり休めよ。また月曜日から死ぬほど働け」
と、森川さんが笑って
「そうだな。この土日は全員休もうぜ」
と、大久保さんが提案した。

「ですね」
と、森川さんが賛成して、なんとなくそんな雰囲気になった。
「お疲れーっす」
「じゃ、月曜日」
「ゆっくり休めよ」
と、口々に叫んで、タクシーを同じ方面のやつらが相乗りした。

「宇野。ほら行くぞ」
「俺歩いて帰ります」
「は?もう終電ないぞ?」
「彼女の家が歩いて行かれるんで」
「あっそ」

俺の言葉に軽く笑った森川さんが
「じゃぁ、彼女に癒してもらえ」
そう言ってタクシーを発車させた。
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