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サイドストーリー5
第11章 王子の甘い罠
俺自身の名前をセーフ・ワードにしたのは
どうせ、呼んでもらえないから。
呼んでもらえないなら、逆にセーフ・ワードだから、と
自分を慰めればいい。
すみれさんが、呼びたくなくて呼ばないんじゃない。
セーフ・ワードだから、俺の名を呼ばないんだ。
そう自分に言い訳して。
せめて強がった。
「これを言わない限り、いやと言ってもやめません」
「・・・・」
「好きなだけ、いやだと言ってください」
俺の言葉にすみれさんがゾクっと肩を震わせた。
「泣きながら抵抗しても?」
俺の目を見てそう聞くから
「名前を呼ばれるまではやめません。」
そう安心させる。
でも―――
俺はすみれさんが本気でイヤがることはしないよ。
だから―――
俺の名前を貴女が呼ぶことは、ない。
「さぁ、今からスタートです」
END*****
どうせ、呼んでもらえないから。
呼んでもらえないなら、逆にセーフ・ワードだから、と
自分を慰めればいい。
すみれさんが、呼びたくなくて呼ばないんじゃない。
セーフ・ワードだから、俺の名を呼ばないんだ。
そう自分に言い訳して。
せめて強がった。
「これを言わない限り、いやと言ってもやめません」
「・・・・」
「好きなだけ、いやだと言ってください」
俺の言葉にすみれさんがゾクっと肩を震わせた。
「泣きながら抵抗しても?」
俺の目を見てそう聞くから
「名前を呼ばれるまではやめません。」
そう安心させる。
でも―――
俺はすみれさんが本気でイヤがることはしないよ。
だから―――
俺の名前を貴女が呼ぶことは、ない。
「さぁ、今からスタートです」
END*****