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サイドストーリー5
第12章 恋人宣言②
「おい、待てよ」
企画部内のプレゼンで僅差で負けたあと
冷静なふりをして会議室を出たけど
そのまま直哉を振り切って速足で歩く。
「待てったらっ」
私に追いついて肘をもって自分のほうに振り向かせた直哉は
私の涙目に気が付いて小さく舌打ちした。
「来い!」
そのまま肘を強い力で引っ張って地下の資料室まで無言で私を連れて行った。
「痛い!離してよ!」
「黙ってろっ」
地下室はいつものようにひんやりしていて、古臭い紙の資料のにおいがした。
「お前さ、部内プレゼンに負けたからってその顔で部に戻るわけ?
社会人の自覚たりねーよ?」
「だって・・・」
「だってなんだよ?言えよ」
「直哉、なんであの資料持ってること私に言わなかったの?」
「はぁ?」
企画部内のプレゼンで僅差で負けたあと
冷静なふりをして会議室を出たけど
そのまま直哉を振り切って速足で歩く。
「待てったらっ」
私に追いついて肘をもって自分のほうに振り向かせた直哉は
私の涙目に気が付いて小さく舌打ちした。
「来い!」
そのまま肘を強い力で引っ張って地下の資料室まで無言で私を連れて行った。
「痛い!離してよ!」
「黙ってろっ」
地下室はいつものようにひんやりしていて、古臭い紙の資料のにおいがした。
「お前さ、部内プレゼンに負けたからってその顔で部に戻るわけ?
社会人の自覚たりねーよ?」
「だって・・・」
「だってなんだよ?言えよ」
「直哉、なんであの資料持ってること私に言わなかったの?」
「はぁ?」