この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイドストーリー5
第12章 恋人宣言②
僅差で負けたプレゼンは去年まで直哉がいたチームが担当をしていて
今年、新たにチームを組むのに相手は去年の直哉たちのデーターを武器にした。
「どう考えたって向こうの勝因はあのデーターでしょう?
なんで向こうに渡す前にこっちに教えてくれないわけ?」
「なんだ?それ」
「なんで向こうに渡したのよ!私がこの仕事したかったって知ってるでしょう?」
「あのさ?」
「なに?」
直哉は冷たい目で私を睨んだ。
「あのデーターは別に部内で非公開じゃない」
「・・・・」
「向こうはそれに気が付いて提示を求めたので提供した。
あのデーターの存在に気が付かなかったお前たちのチームが悪い」
「でも!」
「でも?」
「私に教えてくれたっていいじゃない!」
「なんで?」
「なんで・・・って」
「なんでだよ」
「付き合ってるんだよ?」
私のその言葉に直哉の眼は一層暗い色になった。
「お前さ、俺と付き合ってるのって、仕事で得するため?」
「え・・・?」
「俺からいろいろな情報がほしいから付き合ってるの?」
「ちがっ・・・」
「なんで公私混同するわけ?
なのに、お前の損になるから会社では俺たちの関係は秘密なんだよな?
俺となんで付き合ってるんだよ?言えよ」
「・・・・」
今年、新たにチームを組むのに相手は去年の直哉たちのデーターを武器にした。
「どう考えたって向こうの勝因はあのデーターでしょう?
なんで向こうに渡す前にこっちに教えてくれないわけ?」
「なんだ?それ」
「なんで向こうに渡したのよ!私がこの仕事したかったって知ってるでしょう?」
「あのさ?」
「なに?」
直哉は冷たい目で私を睨んだ。
「あのデーターは別に部内で非公開じゃない」
「・・・・」
「向こうはそれに気が付いて提示を求めたので提供した。
あのデーターの存在に気が付かなかったお前たちのチームが悪い」
「でも!」
「でも?」
「私に教えてくれたっていいじゃない!」
「なんで?」
「なんで・・・って」
「なんでだよ」
「付き合ってるんだよ?」
私のその言葉に直哉の眼は一層暗い色になった。
「お前さ、俺と付き合ってるのって、仕事で得するため?」
「え・・・?」
「俺からいろいろな情報がほしいから付き合ってるの?」
「ちがっ・・・」
「なんで公私混同するわけ?
なのに、お前の損になるから会社では俺たちの関係は秘密なんだよな?
俺となんで付き合ってるんだよ?言えよ」
「・・・・」