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サイドストーリー5
第12章 恋人宣言②
「今後データーならいくらでもくれてやるよ。
付き合わなくてもお前に優先して情報をくれてやる。
だからそれが理由ならわざわざ付き合ってくれなくたっていいよ」
そういいながら、イライラしたようにエレベーターのボタンを連打した。
その手を包むように、止めて。
「ごめん」
素直に謝る。
「ごめん。公私混同した。プレゼンに負けたからって
八つ当たりした。ごめんなさい」
「・・・・」
「直哉と付き合っているのは好きだから」
「・・・・」
「ちゃんと好きだから付き合ってるんだよ」
うつむきがちにそう言えば
いきなり顎をつかまれて、上を向かされキスが飛んできた。
「んっ・・・」
キスを離したあと口端をゆっくりとなめて。
「葵がちゃんと『好き』って言ってくれたの初めて」
そう嬉しそうに私を抱きしめた。
そうか・・・
私、言葉に出していなかったんだ。
直哉を不安にさせていたことに反省した。
「あ~。部に帰りたくねぇ。ずっと抱きしめていたい」
さっきまで社会人の自覚、とか言ってたくせに。
そんな直哉を一層好きになった。
END****
付き合わなくてもお前に優先して情報をくれてやる。
だからそれが理由ならわざわざ付き合ってくれなくたっていいよ」
そういいながら、イライラしたようにエレベーターのボタンを連打した。
その手を包むように、止めて。
「ごめん」
素直に謝る。
「ごめん。公私混同した。プレゼンに負けたからって
八つ当たりした。ごめんなさい」
「・・・・」
「直哉と付き合っているのは好きだから」
「・・・・」
「ちゃんと好きだから付き合ってるんだよ」
うつむきがちにそう言えば
いきなり顎をつかまれて、上を向かされキスが飛んできた。
「んっ・・・」
キスを離したあと口端をゆっくりとなめて。
「葵がちゃんと『好き』って言ってくれたの初めて」
そう嬉しそうに私を抱きしめた。
そうか・・・
私、言葉に出していなかったんだ。
直哉を不安にさせていたことに反省した。
「あ~。部に帰りたくねぇ。ずっと抱きしめていたい」
さっきまで社会人の自覚、とか言ってたくせに。
そんな直哉を一層好きになった。
END****