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サイドストーリー5
第17章 横浜ホールディング②
「相変わらず、妹が大事だからな。イヤじゃないのか?」

恋人よりも優先させると新人の頃の飲み会では良く言ってたっけ。

「ん~。あからさまに私を優先してくれるので」
「へぇ~・・・」

あいつがねぇ。

「金子さんの愛情表現って不器用ですけど割とストレートですよね」
「そうなんだ」

そんなことは知らないけど。

「愛されてるな。って感じさせてくれますよ」
「へぇ」

「私が特別な存在だって感じさせてくれます」
そう恥ずかしそうに笑った。

「ご馳走様」

新幹線に乗る前に買った缶ビールをカンッと合わせたけど
今聞いた話は金子には教えてやらない。

俺は下を向いて小さく笑った。


END****


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