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サイドストーリー5
第17章 横浜ホールディング②
③
どうしても直接行かなきゃいけないクライアントとの打ち合わせに
勉強になるから、と山口を同行させた。
相手の都合で、週末にかけての打ち合わせで
丸々土日がつぶれた。
日曜日の夕方の新幹線は、思いのほか混んでいた。
「加藤さん、混んでますね」
「日曜の夕方だからな。遊びから皆都心の家に帰るんだろ」
隣の山口を見れば少しくたびれたスーツで
この土日の忙しさを物語る。
「相手の都合とはいえ、休みをつぶして悪かったな」
「いえ。勉強になりました。可能なら柳下さんもついて来たかったんですよ」
そう言いながら柳下を思い出して笑った。
優衣のように凛とした姿勢で仕事をする綺麗さはまだまだだけど
疲れたスーツを日曜日に着ている山口もなかなかだ。
「金子とは週末にしか会えないのに悪いことしたな」
そう言えば
「でも、私と会えない時はナオさんのところで満足そうですよ」
そう言って笑った。
どうしても直接行かなきゃいけないクライアントとの打ち合わせに
勉強になるから、と山口を同行させた。
相手の都合で、週末にかけての打ち合わせで
丸々土日がつぶれた。
日曜日の夕方の新幹線は、思いのほか混んでいた。
「加藤さん、混んでますね」
「日曜の夕方だからな。遊びから皆都心の家に帰るんだろ」
隣の山口を見れば少しくたびれたスーツで
この土日の忙しさを物語る。
「相手の都合とはいえ、休みをつぶして悪かったな」
「いえ。勉強になりました。可能なら柳下さんもついて来たかったんですよ」
そう言いながら柳下を思い出して笑った。
優衣のように凛とした姿勢で仕事をする綺麗さはまだまだだけど
疲れたスーツを日曜日に着ている山口もなかなかだ。
「金子とは週末にしか会えないのに悪いことしたな」
そう言えば
「でも、私と会えない時はナオさんのところで満足そうですよ」
そう言って笑った。