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サイドストーリー5
第22章 恋人宣言③
「で?」
書類を読みながら廊下を歩く森川課長代理を捕まえて会議室に連れ込んで
俺が部署異動を願い出た時、森川課長代理は大したことじゃない、と言う感じで
持っていた書類を読みだした。
「ですから、異動願いを出したいんです」
「ふ~ん」
「最短でどれぐらいで異動になりますか?」
真面目な顔をしてじっと課長代理を見つめて返事を待つ。
「今何月だっけ?」
「はぁ?」
俺は異動の話をしてるんだっつーの。
「5月です」
それでも、その書類に関係する事かと思って真面目に答えると
ハッーと森川課長代理は大きくため息をついた。
「で?4月の異動が終わったばかりなのに、次の異動の話しか?」
「秋に異動がありますよね?」
「稀にな。普通はないよ」
「その『稀』に乗せてもらえませんか?」
そういう俺をさらにじっと見つめる。
「青木・・・」
「はい」
「お前、こらえ性ないなぁ」
「は?」
書類を読みながら廊下を歩く森川課長代理を捕まえて会議室に連れ込んで
俺が部署異動を願い出た時、森川課長代理は大したことじゃない、と言う感じで
持っていた書類を読みだした。
「ですから、異動願いを出したいんです」
「ふ~ん」
「最短でどれぐらいで異動になりますか?」
真面目な顔をしてじっと課長代理を見つめて返事を待つ。
「今何月だっけ?」
「はぁ?」
俺は異動の話をしてるんだっつーの。
「5月です」
それでも、その書類に関係する事かと思って真面目に答えると
ハッーと森川課長代理は大きくため息をついた。
「で?4月の異動が終わったばかりなのに、次の異動の話しか?」
「秋に異動がありますよね?」
「稀にな。普通はないよ」
「その『稀』に乗せてもらえませんか?」
そういう俺をさらにじっと見つめる。
「青木・・・」
「はい」
「お前、こらえ性ないなぁ」
「は?」