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サイドストーリー5
第22章 恋人宣言③
「今、俺のところに広報からの共同企画の案件が入ってる」
そう言って持っている書類をヒラヒラさせた。
「はい」
「誰をつけようか迷っていたところだ」
「はい」
「けど・・・お前にはまだ早い。俺の中で青木は候補に挙がっていなかった」
「はい」
「けど青木にやらせてやる」
「はい」
「これを成功させて、そのまま成功を引っ提げて広報に行け」
「はい!」
「異動は秋だ。夏までには目星を付けろ、推薦してやる」
「はい」
「良いか?忘れるな。本来なら『お前にはまだ早い』」
「はい」
「相当、キツイぞ」
「はい」
「成功しなかったら、青木の出世はかなり遅れる。
もしかしたら伊藤の方が先に主任になる。それでもやるか?」
「・・・はい」
「それから、このことは伊藤には内緒だ」
「はい」
「男なら、好きな女のために人生賭けてみろ」
普段は温厚な課長代理から出た過激な言葉にビックリした。
「あ。失敗したら異動はなしだぞ」
森川課長代理はそう笑いながら会議室を出て行った。
あの人、こえぇ。
伊達に出世はしないんだな。と
温厚な森川課長代理の人となりを初めて垣間見た気がした。
END*****
そう言って持っている書類をヒラヒラさせた。
「はい」
「誰をつけようか迷っていたところだ」
「はい」
「けど・・・お前にはまだ早い。俺の中で青木は候補に挙がっていなかった」
「はい」
「けど青木にやらせてやる」
「はい」
「これを成功させて、そのまま成功を引っ提げて広報に行け」
「はい!」
「異動は秋だ。夏までには目星を付けろ、推薦してやる」
「はい」
「良いか?忘れるな。本来なら『お前にはまだ早い』」
「はい」
「相当、キツイぞ」
「はい」
「成功しなかったら、青木の出世はかなり遅れる。
もしかしたら伊藤の方が先に主任になる。それでもやるか?」
「・・・はい」
「それから、このことは伊藤には内緒だ」
「はい」
「男なら、好きな女のために人生賭けてみろ」
普段は温厚な課長代理から出た過激な言葉にビックリした。
「あ。失敗したら異動はなしだぞ」
森川課長代理はそう笑いながら会議室を出て行った。
あの人、こえぇ。
伊達に出世はしないんだな。と
温厚な森川課長代理の人となりを初めて垣間見た気がした。
END*****