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サイドストーリー5
第26章 朝凪―あさなぎ―
高校時代から付き合った博之と、それから大学まで同じ学校で。
就職が決まって初めて、お互いに会わない時間が多くなることに気が付いた。
「春からあんまり会えなくなるね。
毎日会っていたのに会えなくなるってなんか不安」
そう心配した私に
「会社帰りに待ち合わせしよう。
休日はいつものようにデートすればいいだろ」
博之はそう笑い飛ばす。
「ねぇ。会社に可愛い子がいても浮気しないでよ」
真面目に言ったのに、
「そっちもな」
笑いながら相手にしない。
すっかり博之の家族にも認められて。
「ご飯食べて行く?」
なんてお母さんに声を掛けられて。
きっと私たちはお互いに就職に落ち着いたら結婚するんだろう。
そんなことを思いながら博之の部屋で、
テレビを見る彼の背中に寄りかかりながらファッション雑誌をぱらぱらとめくる。
就職が決まって初めて、お互いに会わない時間が多くなることに気が付いた。
「春からあんまり会えなくなるね。
毎日会っていたのに会えなくなるってなんか不安」
そう心配した私に
「会社帰りに待ち合わせしよう。
休日はいつものようにデートすればいいだろ」
博之はそう笑い飛ばす。
「ねぇ。会社に可愛い子がいても浮気しないでよ」
真面目に言ったのに、
「そっちもな」
笑いながら相手にしない。
すっかり博之の家族にも認められて。
「ご飯食べて行く?」
なんてお母さんに声を掛けられて。
きっと私たちはお互いに就職に落ち着いたら結婚するんだろう。
そんなことを思いながら博之の部屋で、
テレビを見る彼の背中に寄りかかりながらファッション雑誌をぱらぱらとめくる。